【FC東京の予想布陣】ベンチ入り確実の松木玖生、開幕デビューなるか? 一方で長友佑都の融合が頭痛の種に…

2022年02月09日 後藤勝

東慶悟とひとつの枠を争う松木玖生、運動量では突出した存在に

開幕戦はベンチ入りが濃厚な松木。果たして、出場はあるのだろうか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグは2月18日に川崎フロンターレ対FC東京のカードでJ1が開幕。30年目のシーズンがまもなくスタートする。今企画では、J1全18チームの最新予想布陣を公開。プレシーズンの動きから各チームのスタメンとポジション別の序列を予測する。今回は昨季9位のFC東京をピックアップする。

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 沖縄キャンプ最終日、アルベル監督は「このあと段階的に修正変更を加えていくかたちになる」と言っていた。この言葉を素直に受け取れば、開幕戦までの2週間で数人の入れ替わりが生じる可能性があることになるが、先発はほぼ固まってきていると考えていいだろう。

 現時点でも固まりきっていない理由のひとつはセンターバック。キャンプ最終日前日に別メニュー調整となっていた木本恭生が最後の練習試合出場を回避したが、本来はレギュラークラス。木本とエンリケ・トレヴィザンがセンターバックで森重真人がアンカーという組み合わせもあり、青木拓矢を含む4人の起用がやや流動的だ。言い換えれば誰かの調子が悪ければいくらでも補いようはある。アンカーは三田啓貴、センターバックは岡崎慎が控えていてバックアップにも不安はない。

 もうひとつのポイントはインサイドハーフ。技術力では東慶悟、運動量では松木玖生が突出し、このふたりがひとつの椅子を争っていて、どちらが開幕戦で先発するのかは断定しにくい状況だ。松木の評価が高いことが意外と言えば意外だが、中盤から自陣深くに戻り、またゴール前に出ていく上下の移動に耐え、かつハイプレスで競り負けない球際の強さを求められるこのポジションに適した人材ではあることは間違いない。少なくともベンチ入りはほぼ確実。開幕Jリーグデビューはなるのだろうか。

 前線はかなり絞り込まれてきている。ウイングが得点者となりやすい布陣で両翼には突破力だけでなく決定力も求められるため、永井謙佑をサイドに固定したくなる気持ちも分からなくはない。センターは実績十分のディエゴ・オリヴェイラが一番手。ただし山下敬大が先発の座を虎視眈々と狙っている。果たして逆転なるか。
 

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