「これだけ批判も浴びて逃げますよね。普通だったら」35歳の長友佑都が走り続けるワケ。「みなさんの批判はガソリン」

2022年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今日だけでいいので…」

攻守で奮闘した長友。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 2月1日に開催されたカタール・ワールドカップ(W杯)最終予選(グループB)の第8節で、勝点15で2位の日本は、同19で首位のサウジアラビアと埼玉スタジアムで対戦。徐々に主導権を握り始め、32分に伊東純也のクロスから南野拓実が幸先よく先制点を奪うと、50分には伊東が豪快に右足を一閃。強烈なミドルシュートを突き刺し、このまま2―0で快勝を収めた。

 試合後、攻守に奮闘し、首位撃破の立役者のひとりとなった長友が会見に出席。前節の中国戦(〇2―0)では低調なパフォーマンスに終わり、少なくない批判を浴びたなかで、今回の吹っ切れたプレーには確かな手応えを感じているようだ。

「みなさんの批判が僕の心に火をつけてくれました。改めて批判というのは自分にとってガソリンであって、必要なものなんだなというのは感じましたね。逆境になればそっちのほうがやっぱり自分自身も力を発揮できるということですね。ただ、たくさんの批判でこのままだと燃えてしまうので、今日だけでいいので称賛という名の栄養だったり、水が欲しいなと思います」

 随所で闘志あふれるプレーを見せ、68分に中山雄太と交代でベンチに下がった際には、何やら絶叫し、後輩を鼓舞する姿も見受けられた。
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「ワールドカップのときの緊張感と興奮を思い出しましたし、久しぶりに『生きるか死ぬか』だなと。今日出来なければ代表に僕自身がいる意味はないなと思っていたので、本当に魂を込めて戦いましたし、自分でもびっくりするくらいの魂の叫びが自分自身聞こえていました。興奮しました」

 35歳の鉄人は152キャップの遠藤保仁に次いで、日本代表歴代2位の133キャップを誇り、W杯にも3大会に出場した経験を持つ。しかし、今もなお自分を突き動かしているのは、変わらぬ日の丸への強い思いと、大舞台への夢だという。

「代表への思いがなかったら、これだけ批判も浴びて逃げますよね、普通だったら。だけどやっぱりワールドカップで戦いたい。何回出てもその夢は変わらないし、そういった意味では本当に今日駄目だったら、もう代表も駄目だなというくらいで思っていました。なので本当に気合いが入りましたね」

 言葉の節々から、プレー同様に熱い思いを感じさせた長友。まだまだ左SBのポジションを譲るつもりはない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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