「左サイドが全く機能してない」元日本代表FW城彰二が中国戦をバッサリ!「コンディションが良くない」と懸念した選手とは?

2022年01月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「監督は叩かれるだろうけど、選手の問題でもある」

勝利を収めた森保ジャパンだが、OBの視点から見た試合内容は…。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)、(C)SOCCER DIGEST

 元日本代表の城彰二氏が1月27日、カタール・ワールドカップのアジア最終予選の日本対中国戦が行なわれた後、自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』を更新。動画タイトル「中国戦の率直な感想」と題し、試合内容について感想を述べている。

 テレビ中継では解説者として度々地上波に登場している城氏だが、自身のYoutubeチャンネルでは自身のキャリアやかつての仲間、そして日本サッカー界についても赤裸々に語り、人気を集めている。

 元日本代表FWは、9分弱の動画で中国戦について「2-0という結果は十分に評価するに値する。勝点3を奪った」と評価しつつも、「言いたいことがたくさんある」と口火を切った。

 この試合で先制点が生まれたのは11分、伊東純也が右サイドからクロスを上げようとした場面で中国代表DFのファウルを誘発し、PKを獲得。これを大迫勇也が決めて先制した。しかし、その後は好機を作りながらも追加点を奪うことができず、2点目が生まれたのは61分だった。

 城氏はこの試合の流れについて「先制して、相手が守備的になった段階で、システム、戦術をダイナミックに変えてもよかった」としたうえで、攻撃面では「左サイドが全く機能していない」と指摘している。

「長友選手が頑張ってるけれども、もうそろそろ厳しくなっているのかな。守備に関してはガッツもあるし、声掛けもいい。ただ、クロスの質とか、あれだけ高い位置を取れて合わないというのはなかなか難しいかもしれないと思いました」

【W杯アジア最終予選PHOTO】日本2-0中国|大迫!伊東!中国から2点を奪い、2022年初戦を勝利で飾る!
 加えて、大迫勇也と南野拓実の連携面や、攻撃面での連動不足など、他にも懸念が残ったとコメント。そして「代表って集まる時間も短いから…監督はすごく叩かれて、監督の問題もあるんだろうけど、選手間での問題でもあるとすごく思っていて」と自身の体験も交えて見解を述べている。

「代表の練習とか見に行くと、ものすごい静かなんだよね。もっと求め合って、自分はこういうタイミングで欲しいとか、こういうときはもっと前見ろよとか。もっともっと選手間で出てこないと、連携ってうまくいかないんじゃないかと思います」

 また、試合の率直な感想として「前半は、僕はつまらない試合だなと思ったし、もうちょっと何かこう工夫して、選手間でももっと工夫して、ゴールを奪いに行く姿勢っていうか。ゴールは奪えないかもしれないけど、もっとこう圧倒できるようなフィニッシュまでの持って行き方とか、そういう連携を見せても良かった」と明かした。

 そして、途中出場して伊東のゴールをアシストした中山雄太については、評価しつつも「前には強い良い選手だけど、スピードに関して裏を取られるシーンがあった」とポジショニングの改善に期待を示した。さらに、もうひとつの懸念事項として、中盤を担った田中碧にも言及している。

「前半からちょっと死んでいて、やっぱり彼がボールをさばいたり、ボールに触る機会が少なかったりとか。コンディションもあんまりよくないのかなと思いますけれども、ちょっと心配だなと思います」

 このほか、遠藤航や守田英正の仕事ぶり、途中出場した堂安律や久保建英の積極的な姿勢は高く評価しているようだ。特に後者2人については「久保と堂安は並べると面白いんじゃないかと思っている」とコンビネーションに期待を抱いている様子もみせた。

 動画の締めには、2月1日に行なわれるグループ首位のサウジアラビア戦は「ぜひ勝利を」とエールを送り、視聴者に向けて「一緒に応援しましょう」と呼びかけた。

 日本はこの勝利で5勝2敗とし、勝点15でグループ2位をキープ。しかし、3位オーストラリアとの勝点差は1ポイントと迫っており、順位を維持するためにも負けられない一戦となっている。果たして代表OBのエールは、届くだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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