マンU バルサから価値ある勝利 その収穫は? 「夏の仕上がりチェック」

2015年07月27日 山中忍

デパイは開幕戦先発が当確か。

バルサは飛車角落ちだったとはいえ、欧州王者からの勝利は価値がある。 (C) Getty Images

○マンチェスター・U 3-1 ●バルセロナ@サンフランシスコ(7月25日)
[得点者]ルーニー、リンガード、ヤヌザイ

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 相手はメッシもネイマールもいないバルセロナ。それでも今シーズン、CLに復帰するマンチェスター・ユナイテッドにとっては価値ある勝利だ。
 
 ルーニーの先制ヘッドを喜ぶチームの姿が「対欧州王者」の意義を物語る。CKでアシストしたヤングとともに1トップを援護したデパイは、21歳の新戦力ながらも開幕戦先発は当確と思わせる出来。
 
 守備陣では合流が遅れているロホの代わりにブリントのCB起用が濃厚に。ファン・ハール監督が好む「左利きの左CB」として合格点の守りを見せた。
 
 その相棒は3戦連続で先発したジョーンズの線が濃いが、格上のスアレスを相手に苦し紛れのファウルが目に付いた。
 
 最後尾では「謎の怪我」で前2試合を欠場したデ・ヘアが先発。R・マドリーが欲するGKをあえてバルサにぶつけるあたりは、残留を強いるユナイテッドの意思表示か? チームは1対1の危機を守護神に救われてもいる。
 
 後半は若手も奮闘した。リンガードが追加点を挙げ、ラフィーニャに返された1点をヤヌザイが素早いターンと正確なシュートで帳消しに。2列目はパリSG移籍の噂が加熱したディ・マリアが抜けても激戦区だが、「良いものが見れた」と指揮官が言うように、駒不足のFWに活路を見出せるかもしれない。
 
文:山中忍
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