キャプテンの打診に「やります」と即答。鹿島の腕章を託された土居聖真。「密かに狙っていた」

2022年01月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「同じ方向を向く選手が多いほど、強いチームになっていく」

鹿島の新主将に就任した土居。どんなリーダーシップを見せるか注目だ。写真:徳原隆元

 実は「密かに狙っていた」。鹿島アントラーズのキャプテンを。やってみたい、ではない。「やりたい」と強く思っていた。

 今季の鹿島の腕章は、土居聖真に託された。ここ数年は自ら志願も「なかなか実現しなかった」という。下部組織出身の生え抜きで、鹿島一筋で刻むキャリアも今年で12年目。そんな背番号8が、クラブ側から「できるか?」と問われた。「やります」と即答した。

 キャプテンの経験は、「学生の時に半年とか、1年やっていないレベル」だ。もっとも、そうしたバックボーンは関係ない。「鹿島のことをいろんな部分で知っているのも自分かなと思っていますし、先輩たちにいろんな姿を見させてもらったので、僕も僕なりに、そういう人たちから吸収したものをみんなにフィードバックできれば」と考えている。

「キャプテンになったからって、気負ったり、いばったりすることも考えていないですし、チームスポーツなので、試合に出ている選手、出ていない選手にかかわらず、みんなで強いチームを作り上げていくものだと思っている」
 
 一致団結して、タイトル奪還に邁進していく。その中心に、土居がいる。

「いいことばかりじゃないだろうし、苦しんで、苦しんで、もがいたほうが、優勝したときの喜びは、何倍にもなると思う。そのベクトルというか、みんなが同じ方向を向けるように、僕も手助けできれば。同じ方向を向く選手が多ければ多いほど、本当に強いチームになっていくと思う。小さなことでも気を配りながら、サポートしていきたい」

 5月に30歳になる節目の年。誇らしげにシャーレを掲げる姿を見せられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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