「勝利に暗い影を落とした」古橋享梧の負傷再発を現地メディアも懸念…「ファンは頭を抱えたに違いない」

2021年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官は「それほど深刻には考えていない」と楽観

開始15分で負傷交代を強いられた古橋。ウインターブレイクに突入したのが幸いだ。(C)Getty Images

 12月26日(現地時間)、スコットランド・プレミアリーグ第20節が行なわれ、セルティックは3-1でセント・ジョンストンを下し、リーグ14勝目を挙げた。

 前節で下位に沈むセント・ミレン相手にスコアレスドローに終わり、首位を走る宿敵レンジャーズとの勝点差を6に広げてしまっただけに、最下位相手にも気を緩めることなく、開始9分で早くもリエル・アバダが自身のシュートを相手GKにセーブされたところを頭で詰めて先制。22分にも再び彼が、トム・ロギッチのスルーパスをダイレクトで合わせて加点すると、後半に1点を返されるも、82分にニル・ビトンがゴール左隅に突き刺し、勝負を決めた。

 7割以上のボールポゼッションを誇り、多くのチャンスを創って相手の5倍となる25本のシュートを放つなど、ほとんどの時間帯で攻め込んでいたこのアウェーマッチで、アンジェ・ポステコグルー監督は怪我やコロナの感染拡大によって幾人かの主力選手の起用を諦めざるを得なかった。

 そんななか、ハムストリングスの負傷が完全に回復してはいないとされる古橋享梧をスタメン起用。意外な采配はしかし、開始15分に味方のパスに反応してダッシュした際に同部位の痛みを訴えて交代を余儀なくされるという事態を引き起こした。

 試合後、指揮官は「キョウゴについては、状況を見守る必要があるが、ウインターブレイクに入ることもあり(次戦は1月17日の21節ハイバーニアン戦)、それほど深刻には考えていない」と楽観。強行出場の理由については「今日は、キョウゴが試しにプレーしたがった。我々は彼が100%ではないことを知っており、過度にリスクを冒すべきではないと思っていた。それでも、キョウゴをピッチに送り出したが、(15分に)彼は危険を感じたようだ」と明かしている。

【動画】動き出し、トラップ、フィニッシュ、全てが秀逸!古橋がリーグカップ決勝で決めた圧巻ゴラッソ2発
 今シーズン、ゴールを量産して主力の座を早々に確立し、リーグカップ決勝(ハイバーニアン戦)ではチームの全得点となる2つのファインゴールを決めてタイトル獲得の立役者となった「セルティックのヒーロー」を襲ったアクシデントに、現地メディアも懸念を示した。

 スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は「セルティックの得点王であるストライカーは現在、ハムストリングのトラブルに苛まれているため、この試合でのプレーにはリスクがあった」と指摘し、起用に対して疑問符をつけた。

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