マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、危機意識の低さに警鐘を鳴らしている。英紙『Daily Mail』が12月25日付けで伝えた。

　イギリスでは新型コロナウイルス感染者が再び増加傾向にあり、プレミアリーグの複数の試合が延期となるなど、看過できない状況だ。それでも、マスクを着用しない者が少なくないようだ。

　グアルディオラ監督は、習慣を変えない限り、事態は悪化の一途をたどり、「密室でのサッカー」に逆戻りすると苦言を呈している。

「私が閉鎖的なドアを愛することはない。観客がいない状態でプレーすることがどれだけ違うか、想像もつかないだろう。比較にならないよ。イギリスだけでなく世界中でサッカーバブルの中で患者が増加している。スタジアムの中でみんなマスクを使わないんだ。それに１番驚いたのは、大きなショッピングモールに行っても誰もマスクをしていないことだ」
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　そのうえでスペイン人指揮官は、「科学者たちは最初から、手の消毒とマスクが最大の防御策だと言っていた」として、改めて日常の感染対策の徹底を呼び掛けている。

「スペインでは今後、屋内だけでなく屋外でのマスク着用が義務づけられると思う。私たちはワクチン、手の消毒、ソーシャルディススタンス、そしてマスクを再び始めるべきだ。それが最善の方法だからね。そうすればレストランは営業できるし、サッカーも続けられる」

　グアルディオラ監督は、無観客とリーグ中断という未曽有の経験をしただけでなく、昨年には82歳の母親をコロナによって亡くしている。取り返しのつかない事態となる前に、名将の心からの訴えは人々の胸に届くだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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