前代未聞のCL再抽選、なぜUEFAはやり直しに踏み切ったのか? 異例の事態に異議を唱えたクラブも

2021年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

1回目でミスが連発、抽選会後に指摘

果たして、このビッグイヤーを掲げるのはどのチームになるのか。(C)Getty Images

 現地時間12月13日、欧州サッカー連盟(UEFA)が主催するチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦の対戦カードを決める、組み合わせ抽選会が行なわれた。結果、マンチェスター・ユナイテッド対パリ・サンジェルマン、アトレティコ・マドリー対バイエルンといった注目カードが実現した、かに見えた。

 しかし、直後にUEFAが急遽「抽選結果を取り消しにし、再抽選を行なう」と発表したのだ。

 なぜこのような事態となったのか。まずは、2カード目で信じられないミスが生じた。ビジャレアルが引かれたあと、対戦相手にマンチェスター・ユナイテッドが引き当てられたのだ。両チームはグループステージで同じF組に属していたため、本来は実現しないはずのカードだった。

 これを受け、その場でユナイテッドのクジを除去して再度抽選し、マンチェスター・シティとの対戦に決まるという、ドタバタぶりだった。

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 米スポーツチャンネル『ESPN』によれば、その後もミスがあったようだ。アトレティコ・マドリーの対戦相手を決める際、本来であれば同組だったリバプールのクジが取り除かれるべきところを、ユナイテッドを外して抽選が行なわれていたという。

 結果、バイエルンとの対戦が決まったものの、全8試合のカードが決定した後、A・マドリーからミスを指摘されたため、UEFAは原因を究明。公式発表で「対戦可能なカードを大会側のスタッフに示すために使用している、外部のサービスプロバイダのソフトウェアによるテクニカルなエラーが生じたため」と説明し、再抽選に踏み切ったというわけだ。

 前代未聞の事態に対し、各クラブにも波紋が広がった。スペイン紙『MARCA』によれば、再抽選によってパリ・サンジェルマンと対戦することになったマドリーは「エラーが起こる前に合法的に決定した」ベンフィカとの対戦を望み、UEFAにこのカードが有効だと認めるように異議を申し入れたという。

 一方で、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は「エラーがあったのならやり直すべき。その方が間違いなくフェアだ」とコメントしている。

 再抽選によって、対戦相手が変更されたため、各クラブやファンの反応は悲喜こもごもで、議論はしばらく収まることがなさそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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