マジカル采配の連続で「ベトナムのヒディンク」の異名も
ニッコリと微笑むパク・ハンソ監督。試合中には決して見せることのない表情だ。(C)YONHAP NEWS/AFLO
日本代表との大一番を翌日に控え、契約延長の一報が流れた。ベトナム代表を率いる韓国人指揮官、パク・ハンソ。ワールドカップ最終予選で開幕4連敗を喫して最下位に沈んでいても、ベトナム・サッカー協会とファンが絶大な信頼を寄せる熱血漢だ。観る者を惹きつけてやまない。
結局、森保ジャパンにも0-1で敗れて5連敗となり、カタールへの道はますます険しくなった。それでも試合中はベンチを飛び出して終始声を張り上げ、選手たちを叱咤激励。守備一辺倒にならないよう、常にアグレッシブな采配を完遂した。たしかに勝点はひとつも稼げていないが、大敗を喫したゲームはひとつもなく、ベトナム国内でも善戦を称える向きが強い。
現在64歳。現役時代は強豪・ラッキー金星(現FCソウル)などで活躍し、韓国代表でも1キャップを刻んだ(それが日韓戦という縁も)。名を馳せたのは引退後に指導者に転身してから。2002年日韓ワールドカップで韓国代表を指揮したフース・ヒディングの下、名参謀のひとりとして快進撃を支え、一躍脚光を浴びた。
しかしその後はパッとしない。Kリーグのクラブでは結果を残せず、2部や3部のクラブで監督を歴任。転機となったのは2017年9月、ベトナム協会に招聘されて、A代表とU-23代表の兼任監督を任されたのである。稀代のモチベーターであるハンソは、どこか闘争心が欠如していた若きベトナム代表選手たちとの相性が抜群で、瞬く間に「最適な教師」になったという。
アジアカップやU-23アジア選手権などビッグトーナメントの本戦へ立て続けにチームを導き、いつしか「ベトナムのヒディンク」「ベトナム・サッカー界の神様」と謳われるようになる。パソコンやSNSなどを駆使して常に選手たちとのコミュニケーションを大切にしながら、ファイティングスピリットを喚起した。そうした気概は、今回の日本戦でも確認できただろう。ベトナム代表の選手たちは終了のホイッスルが鳴るまで足を止めず、がむしゃらに同点ゴールを目ざす姿が印象的だった。
結局、森保ジャパンにも0-1で敗れて5連敗となり、カタールへの道はますます険しくなった。それでも試合中はベンチを飛び出して終始声を張り上げ、選手たちを叱咤激励。守備一辺倒にならないよう、常にアグレッシブな采配を完遂した。たしかに勝点はひとつも稼げていないが、大敗を喫したゲームはひとつもなく、ベトナム国内でも善戦を称える向きが強い。
現在64歳。現役時代は強豪・ラッキー金星(現FCソウル)などで活躍し、韓国代表でも1キャップを刻んだ(それが日韓戦という縁も)。名を馳せたのは引退後に指導者に転身してから。2002年日韓ワールドカップで韓国代表を指揮したフース・ヒディングの下、名参謀のひとりとして快進撃を支え、一躍脚光を浴びた。
しかしその後はパッとしない。Kリーグのクラブでは結果を残せず、2部や3部のクラブで監督を歴任。転機となったのは2017年9月、ベトナム協会に招聘されて、A代表とU-23代表の兼任監督を任されたのである。稀代のモチベーターであるハンソは、どこか闘争心が欠如していた若きベトナム代表選手たちとの相性が抜群で、瞬く間に「最適な教師」になったという。
アジアカップやU-23アジア選手権などビッグトーナメントの本戦へ立て続けにチームを導き、いつしか「ベトナムのヒディンク」「ベトナム・サッカー界の神様」と謳われるようになる。パソコンやSNSなどを駆使して常に選手たちとのコミュニケーションを大切にしながら、ファイティングスピリットを喚起した。そうした気概は、今回の日本戦でも確認できただろう。ベトナム代表の選手たちは終了のホイッスルが鳴るまで足を止めず、がむしゃらに同点ゴールを目ざす姿が印象的だった。
たしかに開幕5連敗となったが、パク・ハンソ監督の就任前、ベトナム代表が数年後にワールドカップ最終予選に駒を進めると予想した者がどれだけいただろうか。先日行なわれたU-23アジア選手権予選も見事に勝ち抜き、3大会連続で本大会出場を決めている(ちなみに来年6月にウズベキスタンで開催される本大会で、ベトナムと日本は同組でグループリーグを戦う)。
11月10日、ベトナム協会とパク・ハンソ監督は、新たに2022年2月1日からの1年契約にサインした。継続路線を貫くという、両者の強い意志の表われだ。たとえ最終予選敗退が早々に決まったとしても、ハンソ政権が揺らぐことはないのだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】韓国女子代表が誇るビーナス、イ・ミナの可憐な厳選フォトをチェック!
【W杯アジア最終予選PHOTO】ベトナム0-1日本|速攻から伊東純也が決勝点!敵地で勝利し、勝点を9に伸ばす!
11月10日、ベトナム協会とパク・ハンソ監督は、新たに2022年2月1日からの1年契約にサインした。継続路線を貫くという、両者の強い意志の表われだ。たとえ最終予選敗退が早々に決まったとしても、ハンソ政権が揺らぐことはないのだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】韓国女子代表が誇るビーナス、イ・ミナの可憐な厳選フォトをチェック!
【W杯アジア最終予選PHOTO】ベトナム0-1日本|速攻から伊東純也が決勝点!敵地で勝利し、勝点を9に伸ばす!