【J2】勝点で並ぶ両チームの明暗分かれる。新潟は岡山とドローで昇格に黄色信号。4連勝の山形が5位に浮上!

2021年10月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

岡山は7戦負けなし

得点ランキング5位につける谷口の13ゴール目で同点に追いついた新潟。逆転には一歩届かず昇格に黄色信号が灯った。写真:徳原隆元

 Jリーグは10月31日、J2第36節の2試合を各地で開催した。

 J1昇格圏の2位・京都サンガF.C.と勝点11差で5位につけるアルビレックス新潟は、ここ6試合負けなしのファジアーノ岡山と敵地で対戦。立ち上がりからピッチを広く使ったビルドアップでペースを掴んだ新潟は、7分にCKから決定機を迎えるが、相手GKのファインセーブに遭いゴールならず。すると16分、岡山が先制に成功する。

 徳元悠平のスルーパスに右サイドで抜け出した山本大貴が折り返すと、ファーサイドをフリーで駆け上がってきた上門知樹が冷静に流し込み、岡山が1点をリード。その後も新潟にボールを握られる展開ながらも、岡山は縦に速い攻撃で新潟ゴールに迫る。

 1点ビハインドで後半を迎えた新潟は、後半頭からDF長谷川巧とFW小見洋太を投入。前半同様に丁寧なビルドアップから得点機会を伺う。57分に敵陣でこぼれ球を拾った谷口海斗がドリブルでペナルティエリア中央へ侵入し、右足を一閃。グラウンダーのシュートが相手守備陣の間をすり抜けゴール左のネットを揺らした。

 同点に追いついた新潟はさらに攻勢を強めるものの、逆転ゴールは奪えず。1-1のままタイムアップを迎えた。

 この結果、新潟は勝点62とし、昇格圏の2位・京都とは残り6試合で勝点13差に開いてしまった。岡山は同46で11位となっている。
 
 今節を迎えるまでは新潟と同勝点だった6位・モンテディオ山形は、栃木SCとのアウェー戦に臨んだ。試合は、スコアレスで折り返した後半に動く。46分、浮き球のロングボールに反応した山田康太がカットインから中央へパスを送る。これに反応した藤田息吹がシュートを決め、山形が先制に成功する。

 直後の48分、ホームの栃木が試合を振り出しに戻る。相手のビルドアップのミスから畑潤基が敵陣でボールを奪うと、ゴール前へのラストパスを選択。反応した谷内田哲平がゴール左に流し込んだ。

 そして、勝負を決めたのは山形の助っ人選手たちの個人技だった。敵陣右サイドでボールを受けた南秀仁が浮き球のパスをディフェンスライン背後に供給。反応したマルティノスがタッチラインギリギリのボールをボレー気味に中央へ折り返す。ニアサイドに走り込んだヴィニシウス・アラウージョが倒れ込みながら合わせ、ゴールへ流し込んだ。72分のこの得点が決勝点となり、山形が接戦を制し4連勝を達成。

 山形は勝点を64に伸ばし新潟を抜いて5位に浮上。一方の栃木は同38で14位は変わらず。同33で降格圏の19位・SC相模原と勝点差を広げることはできなかった。

 J2第36節の結果は以下の通り。

【10月31日開催】
岡山 1-1 新潟
栃木 1-2 山形

【10月30日開催】
秋田 1-1 金沢
群馬 1-0 松本
大宮 1-2 磐田
千葉 0-0 山口
愛媛 0-1 京都
北九州 1-2 相模原
長崎 2-1 水戸
東京V 0-0 甲府
琉球 0-0 町田

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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