古橋亨梧のサイド起用は意図的? 元スコットランド代表監督がセルティックの前線を高評価!「完成すればチームの武器になる」

2021年10月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「リバプールのようなフロントスリーを作ろうとしている」

古橋のサイド起用に関しては度々議論が噴出している。(C)Getty Images

 スコットランド1部のセルティックは、今夏に横浜F・マリノスの元監督であるアンジェ・ポステコグルーが指揮官に就任し、ヴィッセル神戸から古橋亨梧が加入。日本人ストライカーはこれまで、公式戦15試合に出場し、10ゴール・2アシストというめざましい記録を残している。

 しかし、起用法には現地では様々な意見があるようだ。ポステコグルー監督はCFのほか、右ウイング、左ウイングで古橋を先発させることがあり、「なぜサイドなのか」「彼の適正位置は中央だ」と現地メディアが指摘するなど、議論を呼ぶ一因となっている。

 こうした現状に対して、現地メディア『Football Insider』の取材で「ポステコグルー監督には明確な狙いがある」と語ったのが、元スコットランド代表監督のアレックス・マクリーシュ氏だ。

「セルティックを見ていると、リバプールのフロントスリー(モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ)を彷彿とさせるんだ。ボスはあの強力なフロントスリーのように、セントラルとワイドを有機的に絡み合わせることを目標にしているんじゃないかと思う」

 そしてマクリーシュ氏は、古橋がサイドを担った場合に「勢いを失っている」ことを認めたうえで、このように述べている。
 
「レンジャーズ戦でキョウゴがウイングでプレーしているのを見たが、非常に苦戦していた。おそらく、ワイドエリアに移動したときの彼のパフォーマンスレベルにはやや火種があるのだろう。だが、ポステコグルーは、キョウゴをはじめとした選手全員が絡み合うフォーメーションを目指しているのだと思う。セルティックには素晴らしい選手が揃っている。連係を高めた状態であれば、その時々で調子の良い選手のチョイスができるようになる」

 同メディアによれば、これまでCFには古橋のほか、ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス、スイス代表FWアルビアン・アイェティらが起用されている。ウイングにもジョッタらタレントが揃っており、マクリーシュ氏は「パターンさえ完成すれば、セルティックにとって本当に、非常に強力な武器となるはずだ」と期待に胸を膨らませているようだ。
 
 同氏の見解を尊重するのであれば、チームの強化のために、古橋にはサイドも何なくこなせるような進化が求められているということだろうか。今後の指揮官の采配にも注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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