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年間5ゴールでも代えられなかったベンゼマ。「センターフォワード」に必要な“資質”と変化する“役割”【小宮良之の日本サッカー兵法書】

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2021年01月22日

CFの資質を持つ日本人ストライカーは?

 鹿島アントラーズのエヴェラウド、上田綺世の二人は、まさにその資質の持ち主だろう。二人ともダイナミズムを感じさせ、豪快なゴールが多い。クロスを呼び込み、ヘディングやボレーで叩き込む。単純な動きの質が、神がかっているほどに高い。

 しかし、エヴェラウドも上田も、ゴールだけのエゴイストではない。二人ともポストワークに優れ、サイドに流れ、チャンスメークもできる。

 昨シーズンの28節のベガルタ仙台戦、30節の浦和レッズ戦と、エヴェラウドは完璧なクロスを上田に合わせ、得点をアシストしている。体躯に恵まれた二人のセンターフォワードは、対峙するセンターバックを疲弊させる。後半に入ってから動きが鈍り、終盤は足が止まる。事実、鹿島は後半の得点が目に見えて多かった。

 マイナーチェンジは余儀なくされながらも、センターフォードは時代に適応するのだろう。

文●小宮良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
 
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