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山形入団内定、尚志高・阿部要門が持つ特大級のポテンシャル!染野唯月の教えとエースの責任感を携えて――

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年07月06日

「プロ入りが決まった以上は注目されて当然」

 今までに味わった経験のない重圧。そうしたプレッシャーは自身の感覚を狂わせた。途中からピッチに立った1回戦の徳島市立戦は何も出来ず、チームも無得点でPK負け。夏に掴んだ自信は木っ端微塵にされた。

 だが、選手権敗北の経験は今に生きている。その試合をきっかけに阿部のメンタリティは徐々に変化し、今ではチームを背負う意思がはっきりと見て取れるようになった。

「練習中から1点の重みを感じながら、決め切ることを意識してきました。プロ入りも決まり、いろんな人に見られています。元々は注目されるのが苦手だったのですが、プロ入りが決まった以上は注目されて当然。高卒でプロに行くのは自分の目標でもあったので、受け入れてやっていくしかない。逆に注目されることが成長に繋がると思う」

 意識の変化があったからこそ、3月に参加した山形の練習でも多くの学びを得られた。

「2年生で参加した時はプロを体験しにきた“お客さん”のような感じでした。ただ、今回は違いました」
 
 今回の練習では熊本雄太とマッチアップする機会があったという。186センチの大型DFに対し、良い状況でパスを受けられれば互角に渡り合えた一方で、五分の状態ではほとんど何もさせてもらえなかった。ただ、その際の感じ方が前回の練習とは違った。ただ、敗北を悔しがるのではなく、敗因を冷静に分析してプロの選手がどういう取り組みをしているかまで観察できるようになっていた。

「懐にボールが入った時は何とかキープできましたが、不利な状況では簡単に失いました。しかも熊本選手は練習後に個人でウェイトトレーニングをやっていたので、僕はもっとやらないと通用しません。ただ、力の差があるのは理解していましたし、これくらいの強さはプロの世界で当たり前だと知れました。練習参加終盤にはやれることが増えた実感もあり、大きな意味があったと思います」

 染野から学んだ“FWのイロハ”。選手権で味わった悔しさと山形で知ったプロのレベル。様々な経験があったからこそ、今の自分がある。残された高校生活で阿部はどんなプレーを見せてくれるのか。エースの重責を担う点取り屋から目が離せない。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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