【モダンCB論】S・ラモスやピケが頂点に君臨する理由。カンナバーロは現代なら困難も?

カテゴリ:ワールド

片野道郎

2017年06月20日

176センチだったカンナバーロは現代だと…。

ドイツW杯でアッズーリを世界制覇に導き、2006年のバロンドールを受賞したカンナバーロ。ただ、身長を考えると現代だと大きな困難を抱える可能性が。(C)Getty Image

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 昨今の移籍市場で高い評価を受けている若手・中堅CBの中にも、サミュエル・ウンティティ(バルセロナ)、スコドラン・ムスタフィ(アーセナル)、ステファン・デフライ(ラツィオ)、フィルジル・ファン・ダイク(サウザンプトン)、エメリック・ラポルト(アスレティック・ビルバオ)、ロマニョーリ(ミラン)など、守備力以上にビルドアップ能力の高さを最大の長所とするCBが増えてきている。
 
 そしてもちろん、世界最高レベルと称される偉大なCBたちは、かつてのアレッサンドロ・ネスタやパオロ・マルディーニから、現在のT・シルバ、S・ラモス、ピケ、マルキーニョスまで、守備者としてのクオリティーだけでなく、ビルドアップ能力においても傑出したプレーヤーばかりだ。世界の最高峰を極めるためには、ここまで見てきたすべての資質を高いレベルで備えた「デカくて強くて速くて賢くて巧いCB」でなければならない。
 
 11年前の2006年、純粋なCBとしては史上唯一のバロンドール(フランツ・ベッケンバウアーとマティアス・ザマーはリベロであり本来はMF)を獲得したファビオ・カンナバーロは、176センチしかなかったが、こと守備に関しては、身長以外のすべてにおいて誰よりも傑出したCBだった。
 
 しかし、ビルドアップ能力は、現在の水準なら及第点レベル以上ではなかった。彼も今なら当時よりも大きな困難に直面するのかもしれない。
 
文:片野道郎
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