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【独占ロングインタビュー】酒井高徳が語るシュツットガルトでの3年半|中編 「考えることをやめたら、終わってしまうという覚悟がある」

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2015年05月20日

ハインケスのサッカーは完璧だった。

ハインケス監督の下、3冠の偉業を成し遂げた12-13シーズンのバイエルンは、酒井選手も完璧だったと言う。 (C) Getty Images

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――ひとつの理想形でしょうか?
 
酒井「ハインケスのサッカーは完璧でしたよ、本当に」
 
河岸「機能的で美しかったよね。そのシチュエーションによって、守備も攻撃も最善の選択をしていた。速く仕掛けるべきところ、ポゼッションすべきところ。縦パスでのミスが多かったと思うけど、そこはゲーゲンプレッシングで奪い返す」
 
酒井「ウチのような力が劣るチームに対しても、引いて守ったりもしていました。あえて引いて、こっちに攻め込めんでいるって勘違いさせておいて、急にカウンターとか」
 
河岸「ハインケスが率いていた頃、ゴウとよく話をしていたのは、バイエルンがカウンターしたらダメだろうって(苦笑)」
 
酒井「本当にそう」
 
河岸「あなたたちがカウンターしたら反則ですやんと」
 
酒井「ゲームで言えば、裏ワザみたいなもん(笑)。もう、こっちからしたら勝ち目なしみたいな」
 
河岸「めっちゃ速いからね」
 
酒井「もう、めっちゃ速い。しかも、ロッベンとリベリの『ここだ』ってなった瞬間のスプリントが半端ない。いや、来んなよと思いましたもん。普通は走ってこないところを走ってくるから。それを90分間続けてくるしね」
 
――彼らはどこでサボっていたのでしょう?
 
酒井「ボールを持っている時だったと思いますよ」
 
河岸「面白い見方だね」
 
酒井「カウンターは力が余っている時にしかやらないですよ。そうじゃなければ、しっかりワイドに開いて、サイドバックとボランチと良い距離感を保って、ボールを回しておく。その時だと思います。
 
 じゃなきゃ、いつ休んでいるか分からない。それとロッベンはわざとボールを足下に入れて、俺を食い付かせようとしていました。それで距離を詰めようとすると、味方にパスを出して、ワンツーすると見せかける。でも、ロッベンは出したまま動かない。
 
 で、もう一度、足下にパスを受ける。ボールを持ちながら、いろんなことを時間かけてやっている時がサボっている瞬間だと思います」
 
≪後編に続く≫
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