「ありったけの誇りと情熱を注ぎ込んだあのシャツを」
最後に、一大決心を表明する。事実上の“代表引退”である。
「もう僕は代表ユニホームを着てプレーすることはできない。2009年に代表デビューしてから勝ち獲ってきたものはすべて忘れ去られてしまったようだ。この数か月に起きたことでひどく傷ついたし、本当に決断するのは難しいものだったけど、人種差別やリスペクトに欠けた扱いを受けるかぎり、僕がふたたびドイツ代表のシャツを着ることはないだろう。ありったけの誇りと情熱を注ぎ込んだあのシャツをだ。人種差別だけは、絶対に許されない」
ひとりのプロフットボーラーが、ここまで長い告発文を出したことがあっただろうか。そして、ビッグネームがこんなに悲しい引退表明をしたケースがあっただろうか。29歳での早すぎる決断。怒りに満ち溢れ、無力さに嘆き、言葉の節々に悲しさを滲ませている。
おそらくは巨大な波紋を呼ぶだろう。数枚の写真から始まった騒動はもはやフットボール界のみならず、ドイツ国内をも揺るがす事態に発展しそうだ。
「もう僕は代表ユニホームを着てプレーすることはできない。2009年に代表デビューしてから勝ち獲ってきたものはすべて忘れ去られてしまったようだ。この数か月に起きたことでひどく傷ついたし、本当に決断するのは難しいものだったけど、人種差別やリスペクトに欠けた扱いを受けるかぎり、僕がふたたびドイツ代表のシャツを着ることはないだろう。ありったけの誇りと情熱を注ぎ込んだあのシャツをだ。人種差別だけは、絶対に許されない」
ひとりのプロフットボーラーが、ここまで長い告発文を出したことがあっただろうか。そして、ビッグネームがこんなに悲しい引退表明をしたケースがあっただろうか。29歳での早すぎる決断。怒りに満ち溢れ、無力さに嘆き、言葉の節々に悲しさを滲ませている。
おそらくは巨大な波紋を呼ぶだろう。数枚の写真から始まった騒動はもはやフットボール界のみならず、ドイツ国内をも揺るがす事態に発展しそうだ。