近年は「最終ラインのレジスタ」としての能力も求められる。
さらに、チャンピオンズ・リーグの頂点を狙う欧州トップ10のクラブでレギュラーとして通用するかどうかは、一定レベル以上のスピードに加えてもうひとつ、上で見た駆け引きの状況で常に相手に対する優位性を保ち続けるためのメンタル的なクオリティー(集中力、注意力、インテリジェンス)によって決まってくる部分も小さくない。
シーズンを通して、負けるどころか引き分けすらも許されないシビアな戦いを続けなければならないのが、これらメガクラブだ。ひとつのミスが失点に直結するCBという仕事において、つまらないミスを犯さず常に安定したパフォーマンスを発揮できるかどうかは、大きな評価ポイントになる。
ホセ・ヒメネス(アトレティコ)、ファン・ジェズス(ローマ)、ジェイソン・ムリージョ(インテル)、エリアキム・マンガラ(バレンシア)、ソクラティス・パパスタトプーロス(ドルトムント)など、圧倒的なフィジカル能力を備えながら、集中力やインテリジェンスといった守備者としてのメンタル的なクオリティーの不足によるミスの多さゆえに、「メガクラブでは通用しない」という烙印を押されたCBも少なくはない。
しかし実を言えば、CBに求められる資質は前述してきたものが全てではない。ここまで見たのはあくまで守備者に求められる資質であり、CBの仕事は守備だけではないからだ。
とりわけ近年は、敵のハイプレスをかいくぐって後方からクリーンに攻撃をビルドアップすることが、攻撃的なサッカーを志向するチームにとって大きな戦術的テーマになっている。そのためには、質の高い長短のパスワークでプレスをかわして攻撃を組み立てるテクニックと戦術眼、いわば「最終ラインのレジスタ」としての資質がより重要になってきている。
メガクラブはもちろん、それに続くレベル(CL、EL出場権獲得を目標に戦う)のビッグクラブにおいても、守備者としての能力に多少目をつぶっても、ビルドアップの起点としてのレジスタ的な資質を重視したCB起用を行う監督が増えてきている。
マスチェラーノやブリントのケースがまさにそうだし、あるいはセサル・アスピリクエタ(チェルシー)やアレクサンダル・コラロフ(マンチェスター・C)のようにSBを本職とするプレーヤーが、CBとして起用されるのもそれが理由だ。
シーズンを通して、負けるどころか引き分けすらも許されないシビアな戦いを続けなければならないのが、これらメガクラブだ。ひとつのミスが失点に直結するCBという仕事において、つまらないミスを犯さず常に安定したパフォーマンスを発揮できるかどうかは、大きな評価ポイントになる。
ホセ・ヒメネス(アトレティコ)、ファン・ジェズス(ローマ)、ジェイソン・ムリージョ(インテル)、エリアキム・マンガラ(バレンシア)、ソクラティス・パパスタトプーロス(ドルトムント)など、圧倒的なフィジカル能力を備えながら、集中力やインテリジェンスといった守備者としてのメンタル的なクオリティーの不足によるミスの多さゆえに、「メガクラブでは通用しない」という烙印を押されたCBも少なくはない。
しかし実を言えば、CBに求められる資質は前述してきたものが全てではない。ここまで見たのはあくまで守備者に求められる資質であり、CBの仕事は守備だけではないからだ。
とりわけ近年は、敵のハイプレスをかいくぐって後方からクリーンに攻撃をビルドアップすることが、攻撃的なサッカーを志向するチームにとって大きな戦術的テーマになっている。そのためには、質の高い長短のパスワークでプレスをかわして攻撃を組み立てるテクニックと戦術眼、いわば「最終ラインのレジスタ」としての資質がより重要になってきている。
メガクラブはもちろん、それに続くレベル(CL、EL出場権獲得を目標に戦う)のビッグクラブにおいても、守備者としての能力に多少目をつぶっても、ビルドアップの起点としてのレジスタ的な資質を重視したCB起用を行う監督が増えてきている。
マスチェラーノやブリントのケースがまさにそうだし、あるいはセサル・アスピリクエタ(チェルシー)やアレクサンダル・コラロフ(マンチェスター・C)のようにSBを本職とするプレーヤーが、CBとして起用されるのもそれが理由だ。