年齢で選考するハリル。それは「あと3年指揮する」と暗に公表しているようなもの。
ハリルの選考で最大の疑問は、年齢の条件だね。ベテランであっても、調子が良ければ招集して、チーム内の競争力を純粋に高めてもいいと思うよ。だって、代表は実力主義の場であるべきでしょ。そのために、みんな所属クラブで必死にアピールしているのにね。
みんなもよく考えてほしいのは、ハリルがロシア大会を見据えて年齢で選考しているという事実。これって裏を返せば、「あと3年間代表を指揮する」「あと3年間の契約がある」というのを、暗に公表しているようなものでしょ。
例えば、1年契約の監督がいたとして、3年後を見据える? 会社で言えば、1年契約の人が3年後を見据えて話をしているようなもの。これはおかしいと思わない? つまり、1年契約であれば、結果と内容の両方を期限内に示さないと、契約は切られるのが普通でしょ。となれば、選考だって実力主義になるはずだよね。
その意味で、国内外や年齢を問わず、まずは結果を残している選手が優先されるべきだよ。そう考えると、ハリルの“年齢基準”は、どう考えてもおかしい。その言動を見ていると、まるでロシア大会まで自分が指揮を執るという感じだもの。協会と指揮官の間に、知られていない契約でもあるのかな。そう勘ぐられても仕方ないと思うけどね。
リーグ戦で結果を残している大久保なんて年齢で外された象徴だけど、動きを見ても今の代表選手に劣っているとは思わないよ。大久保を先発させろとは言わないけど、正当な競争を促す意味で、結果を残している選手を呼ぶのは当たり前。
そうじゃないと、宇佐美や武藤、岡崎への刺激にならないでしょ。仮にワールドカップを想定しても、30代後半のベテランだって数試合なら良いパフォーマンスができる。強豪国でもベテランがワールドカップで活躍していたから、“年齢選考”はあてにならないよ。