日本のサッカー界は、もう少しオープンに世界から学んでもいい
――ブラジル・ワールドカップ後には、フィリップ・ラームやミロスラフ・クローゼといったベテラン選手たちも代表チームから退いています。世代交代が上手く進んでいるところも、ドイツが強豪国であり続けられる理由でしょうか?
「それもひとつですが、国として若い選手を育てる育成システムが確立されていることがドイツの一番の強みでしょう。イングランドやフランスがそうであるように、ドイツも確固たる育成システムのもと、ワールドカップのような大舞台でも国を代表してしっかりと戦える選手を育てている。
その部分に関して言うと、日本のサッカー界はもう少し、オープンに世界のサッカーから学んでもいいのではないかと感じています。これはなにも『ドイツみたいになれ』と言っているわけではありません。どの国のどの部分でもいいので、良い部分を認め、吸収して、そこに日本らしさを積み上げいくチャレンジを国として、日本サッカー界として取り組むべきではないでしょうか。
逆にそれができないようだと、2002年の日韓ワールドカップ以降に建設された数々の素晴らしいスタジアムも、宝の持ち腐れになってしまいます」
「それもひとつですが、国として若い選手を育てる育成システムが確立されていることがドイツの一番の強みでしょう。イングランドやフランスがそうであるように、ドイツも確固たる育成システムのもと、ワールドカップのような大舞台でも国を代表してしっかりと戦える選手を育てている。
その部分に関して言うと、日本のサッカー界はもう少し、オープンに世界のサッカーから学んでもいいのではないかと感じています。これはなにも『ドイツみたいになれ』と言っているわけではありません。どの国のどの部分でもいいので、良い部分を認め、吸収して、そこに日本らしさを積み上げいくチャレンジを国として、日本サッカー界として取り組むべきではないでしょうか。
逆にそれができないようだと、2002年の日韓ワールドカップ以降に建設された数々の素晴らしいスタジアムも、宝の持ち腐れになってしまいます」
――環境が良くても、中身が育たなければ真の発展はない、と?
「これは僕の個人的な見解ですが、日本では、サッカー界を取り巻く環境が整っているわりには、国民からあまり興味を持たれていないように感じます。
実際、メディアへの露出を見ても、野球や相撲のほうが定着してからの歴史が深いからか、そちらにエネルギーが注がれてしまっている。例えば昨年、浦和レッズがACLでチャンピオンになった時でさえ、新聞ではその偉業がさほど大きく扱われていませんでした。
この事実を日本サッカー界は真摯に受け止め、考えていくべきだと思います。と同時に僕自身も縁があって日本のサッカーに関わっているからには、もっとJリーグを盛り上げていきたいし、そのためにもまずは、ヴィッセル神戸のために力を注ぎたいと思っています」
<後編に続く>
取材・文●高村美砂
取材・文●高村美砂 <後編に続く>
「これは僕の個人的な見解ですが、日本では、サッカー界を取り巻く環境が整っているわりには、国民からあまり興味を持たれていないように感じます。
実際、メディアへの露出を見ても、野球や相撲のほうが定着してからの歴史が深いからか、そちらにエネルギーが注がれてしまっている。例えば昨年、浦和レッズがACLでチャンピオンになった時でさえ、新聞ではその偉業がさほど大きく扱われていませんでした。
この事実を日本サッカー界は真摯に受け止め、考えていくべきだと思います。と同時に僕自身も縁があって日本のサッカーに関わっているからには、もっとJリーグを盛り上げていきたいし、そのためにもまずは、ヴィッセル神戸のために力を注ぎたいと思っています」
<後編に続く>
取材・文●高村美砂
取材・文●高村美砂 <後編に続く>