杉本健勇は、すでに90分間プレー。本人も「足首は問題ない」と表情は明るい
しかも、彼らの状態が非常に良い。
田中は練習前後、清武、山口、水沼らの主力とのボール回しに参加し、コミュニケーションを取るなど積極的な姿勢が目立つ。プレーでも経験値の高いところを見せ、水沼とは違う攻撃力を見せていた。ヤン・ドンヒョンは突進力と抜群のキープ力を発揮して前線で起点になっているし、高卒ルーキーの安藤瑞季はゴリゴリの突破力をアピールしていた。
それぞれが持ち味を披露していたが、とりわけ際立っていたのが高木だ。左サイドでボールを持つと積極的に仕掛け、チャンスを作るなど、違いを生み出せる選手としてアピール。ユン・ジョンファン監督は「彼の持ち味である仕掛ける部分でチームのアクセントになっている」と、高く評価していた。高木も「サブに甘んじる気はない。レギュラーを獲りにきたんで」と闘志をむき出しにしている。
レギュラー争いの激化は強いチームにとって必要なこと。競ってレベルを上げていけば、それがチームにプラスになる。実際、昨季のルヴァンカップで活躍したのは福満隆貴らサブ組の選手たちだった。彼らのプレーがレギュラー組に刺激を与え、チーム力をアップさせた。それがルヴァンカップ優勝につながった。今季はレギュラー組を脅かすような選手が出てきそうな雰囲気だ。
唯一、昨年暮れに足首を手術した杉本健勇の状態が気になるが、すでに練習試合で90分間プレーしており、本人も「足首は問題ない」と表情は明るい。コンディションさえ上がって行けば鋭い動きでゴールを量産していきそうだ。
2冠のレギュラーメンバーたちが健在で、昨季からの積み重ねでチーム戦術は浸透している。新しい選手が馴染むのに少し時間が必要だが、能力が高い選手が多いので、既存の選手がフォローすることで、それほど迷わずプレーできるだろう。
怪我人も出ず、チームは質量ともに大きく膨らんだ。成熟度で言えば鹿島、川崎と互角の勝負ができるチームになった。かつての仲良し集団がタイトルを得て、戦う集団になりつつある。欲が出てきた今季のC大阪は昨季以上にやりそうだ。
取材・文●佐藤俊(スポーツライター)
田中は練習前後、清武、山口、水沼らの主力とのボール回しに参加し、コミュニケーションを取るなど積極的な姿勢が目立つ。プレーでも経験値の高いところを見せ、水沼とは違う攻撃力を見せていた。ヤン・ドンヒョンは突進力と抜群のキープ力を発揮して前線で起点になっているし、高卒ルーキーの安藤瑞季はゴリゴリの突破力をアピールしていた。
それぞれが持ち味を披露していたが、とりわけ際立っていたのが高木だ。左サイドでボールを持つと積極的に仕掛け、チャンスを作るなど、違いを生み出せる選手としてアピール。ユン・ジョンファン監督は「彼の持ち味である仕掛ける部分でチームのアクセントになっている」と、高く評価していた。高木も「サブに甘んじる気はない。レギュラーを獲りにきたんで」と闘志をむき出しにしている。
レギュラー争いの激化は強いチームにとって必要なこと。競ってレベルを上げていけば、それがチームにプラスになる。実際、昨季のルヴァンカップで活躍したのは福満隆貴らサブ組の選手たちだった。彼らのプレーがレギュラー組に刺激を与え、チーム力をアップさせた。それがルヴァンカップ優勝につながった。今季はレギュラー組を脅かすような選手が出てきそうな雰囲気だ。
唯一、昨年暮れに足首を手術した杉本健勇の状態が気になるが、すでに練習試合で90分間プレーしており、本人も「足首は問題ない」と表情は明るい。コンディションさえ上がって行けば鋭い動きでゴールを量産していきそうだ。
2冠のレギュラーメンバーたちが健在で、昨季からの積み重ねでチーム戦術は浸透している。新しい選手が馴染むのに少し時間が必要だが、能力が高い選手が多いので、既存の選手がフォローすることで、それほど迷わずプレーできるだろう。
怪我人も出ず、チームは質量ともに大きく膨らんだ。成熟度で言えば鹿島、川崎と互角の勝負ができるチームになった。かつての仲良し集団がタイトルを得て、戦う集団になりつつある。欲が出てきた今季のC大阪は昨季以上にやりそうだ。
取材・文●佐藤俊(スポーツライター)