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【磐田】名波監督が中村俊輔を必要とした理由。データから浮かぶ「ポスト小林祐希+α」の期待

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年01月09日

サッカーへの変わらぬ情熱と、一方で"最後の挑戦"を示唆するコメントも――。

12月29日の天皇杯・準決勝で鹿島に敗れる。これが横浜でのラストマッチとなった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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「自身の新たな挑戦として、ジュビロ磐田でプレーさせていただくことを決断いたしました。チームに貢献できるよう、全身全霊を掛け戦いますので、よろしくお願いいたします」
 
 一方、横浜の公式サイトでは、「自分の魂であるサッカーと現役を退くその最後の瞬間まで、真摯に、そしてなによりも喜びと楽しさを持って向き合うため、懊悩煩悶(おうのうはんもん)の末、マリノスを離れる決断に至りました」とコメントしている。「引退」が近づき最後の挑戦であることを示唆しているのだ。
 
 なにより自身が輝くだけでなく、周りを輝かせられるのが、中村の強みであり魅力だ。昨年の小林も味方の良さを生かすことを心掛け、プレーの質が上がったという。周囲への影響に関して言えば、小林以上の効果が間違いなく期待できる。

 38歳という年齢がクローズアップされるものの、中村にとっては、改めてゼロからのスタートとなる。一日一日、一戦一戦が勝負であり、周囲と連動しながら、それぞれがレベルを高め合うというサイクルを求めているに違いない。

 中村の昨季横浜でのリーグ戦の成績は19試合出場・4得点・5アシスト。左膝の靭帯損傷により長期の戦線離脱を余儀なくされた。それでもアシスト数はチーム2位を記録。2017年はこの数字を上回ることがノルマになるだろう。それぐらいの活躍が期待されているのは確かだ。
 
 磐田は1月14日、大久保グラウンドで始動する。プロ通算21年目、サッカーへの変わらぬ情熱を燃やす中村俊輔の新たなる挑戦が磐田で始まる。

文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
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