「ちゃんと言ったから、アイツはたぶん俺に心を」
――ボカに気に入られていたんですね(笑)。仲が良いと言えば、酒井選手は5歳下のティモ・ヴェルナーと馬が合っているようですね。河岸さんはシュツットガルトU-12でテクニカルコーチだった頃、そのヴェルナーを直接指導なさっていました。
酒井「俺が可愛がっている感じですよ。アイツはずいぶん苦労しているから。シュナイダー監督の時に、17歳ながらトップチームで使われて。で、悪くなかったし、活躍したんです。フライブルク相手に2ゴールを奪ったりしました。
でも、実はチーム内に嫉妬のような感情が生まれていて。本人は練習をあまり好まず、筋トレするのが嫌い。要は性格的に難しいところがある。そういう姿をみんな悪く言ってばかりだったんです」
――いわば四面楚歌だった彼をフォローしてあげたんですね。
酒井「だって、当時17歳ですよ。教えてあげればいいのに、みんな『なんだ、お前のその態度は』みたいな感じで。怒るならちゃんと怒るべきなのに、イヤミを言う人が多かったですね。
ティモはどう対応すればいいか分からない。で、そういう嫉妬によって才能が潰されるのを見たくなかったから、俺はちゃんと言いました。『ティモ、お前は練習をまともにやっていない時がある。俺が10代の頃はそうじゃなかった。お前は俺より上手いんだから、ちゃんとやれば、もっとすごくなれるぞ』って。
そういうのがあったから、アイツはたぶん俺に心を開いているんです。あまり人を好いたりしないアイツが、同い年とか年下に接するような感じで、俺のところに来ますからね。
ただ、調子に乗りすぎたら、俺の方からガツンと(笑)」
河岸「ホテルでは同部屋だったんでしょ?」
酒井「ステフェンス監督が来るちょっと前までね。そこでいろいろな話をしました。練習がどうだったとか、試合がどうとか。
みんなにぐちぐち言われて『俺、どうしたらいいか分からない』って凹んでいる時は、お前がやりたいようにやればいいって伝えましたし、俺と一緒に同サイドで出場した時は『後ろのことは考えなくていいから。思いきりやれよ』って声をかけました」
――ヴェルナーが17歳でデビューした時、かなり騒がれました。酒井選手の目から見て、彼の才能はいかがですか?
酒井「認めていますよ。10代なのに、あの身体とかテクニックはマジで凄いので。本当に凄いです。俺が思っていることをアイツが実践できたら、すぐにでもドイツ代表に呼ばれると思います。
ただ、それができる選手とできない選手はいますから。いい反面教師にして見守っているというか。どこで変わるか分かりませんから」
河岸「環境が変わったりしたら分からないよね」
酒井「そうそう、いまは上手くいっていないだけで。ティモ中心の王様サッカーとかにしたら全然違うだろうし」
酒井「俺が可愛がっている感じですよ。アイツはずいぶん苦労しているから。シュナイダー監督の時に、17歳ながらトップチームで使われて。で、悪くなかったし、活躍したんです。フライブルク相手に2ゴールを奪ったりしました。
でも、実はチーム内に嫉妬のような感情が生まれていて。本人は練習をあまり好まず、筋トレするのが嫌い。要は性格的に難しいところがある。そういう姿をみんな悪く言ってばかりだったんです」
――いわば四面楚歌だった彼をフォローしてあげたんですね。
酒井「だって、当時17歳ですよ。教えてあげればいいのに、みんな『なんだ、お前のその態度は』みたいな感じで。怒るならちゃんと怒るべきなのに、イヤミを言う人が多かったですね。
ティモはどう対応すればいいか分からない。で、そういう嫉妬によって才能が潰されるのを見たくなかったから、俺はちゃんと言いました。『ティモ、お前は練習をまともにやっていない時がある。俺が10代の頃はそうじゃなかった。お前は俺より上手いんだから、ちゃんとやれば、もっとすごくなれるぞ』って。
そういうのがあったから、アイツはたぶん俺に心を開いているんです。あまり人を好いたりしないアイツが、同い年とか年下に接するような感じで、俺のところに来ますからね。
ただ、調子に乗りすぎたら、俺の方からガツンと(笑)」
河岸「ホテルでは同部屋だったんでしょ?」
酒井「ステフェンス監督が来るちょっと前までね。そこでいろいろな話をしました。練習がどうだったとか、試合がどうとか。
みんなにぐちぐち言われて『俺、どうしたらいいか分からない』って凹んでいる時は、お前がやりたいようにやればいいって伝えましたし、俺と一緒に同サイドで出場した時は『後ろのことは考えなくていいから。思いきりやれよ』って声をかけました」
――ヴェルナーが17歳でデビューした時、かなり騒がれました。酒井選手の目から見て、彼の才能はいかがですか?
酒井「認めていますよ。10代なのに、あの身体とかテクニックはマジで凄いので。本当に凄いです。俺が思っていることをアイツが実践できたら、すぐにでもドイツ代表に呼ばれると思います。
ただ、それができる選手とできない選手はいますから。いい反面教師にして見守っているというか。どこで変わるか分かりませんから」
河岸「環境が変わったりしたら分からないよね」
酒井「そうそう、いまは上手くいっていないだけで。ティモ中心の王様サッカーとかにしたら全然違うだろうし」