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満身創痍のマルセイユで、長友佑都が奮闘!ボルドーのエースを封じ込め、ついに本領を発揮【現地発】

カテゴリ:海外日本人

結城麻里

2021年02月17日

「43年間の呪い」と言われた試合で…

2人退場者を出したボルドー戦で奮闘した長友。厳しい批判にさらされていたが、この試合では平均点以上の評価となった。 (C)Getty Images

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 そして、クップ・ド・フランス(フランス杯)のオセール戦ではついに勝利(2-0)をものにし、マルセイユの選手たちには、ほんの少し笑顔が戻った。

 その間に、練習場乱入事件も、少しずつ判明してきた。当事者証言によればこの行動は、本部棟にジャック=アンリ・エロー会長はじめ職員がほとんどおらず、人的被害が出ない時間を選択。事前に報道されていたため、クラブハウスに選手たちもいないだろうと思っていたそうだ。破壊行為に走ったのは興奮して歯止めが利かなくなった一部の「ミノ」(マルセイユっ子の少年)たちだったという。

 一方、辞任を発表したヴィラス・ボアス監督はまだ解任されておらず、クラブ側が提訴の動きをみせたため、監督も弁護士を雇って防戦。契約破棄に向けて交渉が始まっているようだ。

 そして2月14日、歴史的な敵地でのボルドー戦がやってきた。マルセイユは1977年以来、ここで勝利したことがない。毎年それが話題になるが勝てず、「43年間の呪い」と言われてもいる。
 
 だがラルゲ代理監督は「(乱入事件も)ついこの間のことで、選手たちに刻印を残している。プレー面でも傷を癒しているところ。メンタルが選手たちのパフォーマンスに大きく影響すると確信している。メンタル面でよくないときはフィジカルも空っぽになるもの。彼らに自信を与えて守ってやらないと。有名な43年については無視するようにしますよ」と謙虚に語った。

 だが、試合はまず眠くなるような展開に。前半のマルセイユのシュートは長友のシュート1本だけ。後半は目覚めたかに見えたが、立て続けに2枚のレッドカードを食らって11人対9人という異常な数的劣勢になってしまう。もはやマルセイユの負け戦は必至、と誰もが思った瞬間だった。

 だが、マルセイユは守り切った。ボルドーの天才アテム・ベン・アルファには専属カメラまでついて追っていたが、画面に映るのはひたすら「NAGATOMO」のネーム。長友は欧州でも名をはせたのドリブラーに、鏡に映ったかのようにぴたりと張り付いて俊敏に動き回り、ベン・アルファは諦めてセンターに入り込むしかなかった。
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