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チャナティップを育んだタイ名門が2部落ち… 現地ファンを震撼させた降格劇を日本人の元所属選手も憂慮

カテゴリ:特集

佐々木裕介

2018年10月23日

元磐田で所属経験のある河村崇大氏もテロの未来を案じる

降格が決まり、ポリス・テロFCの選手・スタッフは一様に肩を落とした。写真提供:ポリス・テロFC

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 今季J1リーグでの活躍が著しい札幌MFチャナティップだが、実はこのテロでプロデビューし巣立っていった選手なのだ。ユースチームへ加入してムアントン・Uへ移籍するまでの6年間在籍していた。
 
 また多くの日本人選手が在籍した歴史もある。磐田、C大阪、川崎、東京Vでプレーした後、タイでも7年間プレーした河村崇大氏。現役最後をテロ(所属時はBECテロ・サーサナ)で過ごした選手でもある彼もまた、日本からテロの未来を案じているひとりだ。
 
『所属したことのあるチームが降格してしまったことは非常に残念でなりません。私が磐田でプレーした時にもACLで対戦しているタイの伝統あるクラブでしたし、現地ではビッグニュースになっているのではないでしょうか。いまもなお、クラブには当時の仲間が何人もいますし、どうしてこんなことになってしまったのか不思議でなりません。テロはT2にいるクラブではないと思っています。もう一度皆で団結して一年でT1へ返り咲けるよう突き進んでほしいと願っています! また強かったテロに戻れるように! スースーテロ!! (タイ語で“頑張れテロ!”の意味)』
 

ポリス・テロFCのタイ代表FWモンコール・トッサクライ。東南アジア各国の代表クラスも揃えるチームだったが……。写真提供:ポリス・テロFC

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 実は15年に、開幕前の下馬評では上位を確実視されながらも年間16位と低迷、2部降格が一時確定した。しかし財政問題を抱えていたサラブリーFCがリーグを撤退するという“他力”で降格を免れた過去がある。
 
 この手の問題が発生する度に“裏で金銭が動いたのでは?”といった噂が横行することも多いタイサッカー。リーグ側は16年から運営の改革をさらに強化、タイサッカーが永らく抱えてきた“悪しき風習”も改善され始めているようにも感じるが、根深い問題は根絶されていない。来季リーグ開幕までに歴史は繰り返されるのか、世間を吃驚させる展開がひとつやふたつはあっても、なんら不思議ではない。
 
 今季テロへ加入し10番を与えられた“ミャンマーの至宝”アウン・トゥや、タイ代表FWモンコール・トッサクライは、ローン元所属クラブへ戻ってしまうのか。またチームキャプテンであり2季連続チームトップスコアラーとなったフランス人FWのミシェル・ンドリも去ってしまうのか。“古豪”の行く末から目が離せない。
 
取材・文●佐々木裕介
 
 
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