【セルジオ越後】"本番"はウルグアイ戦、この2連勝で強くなったと勘違いしちゃいけない

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年10月13日

ウルグアイ戦のスタメンが森保監督の"ファーストチョイス"だ

冨安のような若手が国際舞台を経験したのは好材料だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 A代表の試合と違って、五輪世代の試合は選手招集の強制力がない。であれば、パナマ戦のようなテストマッチに五輪世代の若手を起用して力を試すのも手だ。A代表と五輪代表を兼任する森保監督は、そんなやり方もできる立場だからね。11月のキルギス戦あたりでトライしてもいいだろう。
 
 今回の10月シリーズに話を戻すと、パナマ戦の選手起用を見る限り、16日のウルグアイ戦に先発させるメンバーが森保監督の考えるファーストチョイスになりそうだ。吉田や長友、酒井あたりはもちろん、中島や堂安も起用するだろうし、遠藤を戻して柴崎と組ませる可能性もある。大迫はパナマ戦で先発したけど、これは小林が怪我で代表を辞退したためで、本当なら温存したかったんじゃないかな。
 
 ウルグアイは韓国との試合後に来日するから、1試合をこなしてコンディションは上がっているはず。日本が力を試す良い機会になる。世界を見据えた強化という意味では、本当のスタートだよね。FIFAランク5位の格上を相手に、個々がどんなパフォーマンスを見せられるのか。森保監督も、このウルグアイ戦で結果を残した選手を今後の軸と考えるだろう。
 
 チームとしての現在地も、そこでようやく見えてくると思う。コスタリカ、パナマとの2試合では攻撃的なサッカーができたけど、ウルグアイ戦では違った展開になるはずだからね。森保監督が強調する「臨機応変」さが試されるよ。
 
 今回は呼びたい欧州組も呼べたし、個人的には、これまでの2試合と同じ気持ちで、同じサッカーをやってほしいと思っている。みんなが絶賛したコスタリカ戦のような攻撃サッカーをね。日本が見据えるべきは世界との戦いだから、ウルグアイのような強豪との試合でチャレンジすることが大事なんだ。
 
 もちろん、来年1月に行なわれるアジアカップへの準備も進めたいけど、引いて守ってくるアジアの相手に焦点を合わせていたら、いつまでたっても成長がない。ワールドカップの出場権を獲得してから世界への強化を考える流れは、この前のハリルホジッチ体制でも失敗したよね。だって、予選突破後に負け始めたら、ワールドカップ直前に監督を替えたんだから。その反省を踏まえたら、今からしっかり世界を見据えたチーム作りをしていかなければいけないんだ。
 
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