「モドリッチに感銘を受けたんだ」38歳の玉田圭司がプロ20年目の進化を遂げた背景

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2018年10月11日

ピッチ外でも存在感を見せる玉田。若手のよき兄貴分にも

若手のモチベーターにもなっている玉田。今年38歳を迎えたベテランFWの影響力はまだまだ大きい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 最終的なスコアラーが自分であればベストだが、そうでなくとも満足感は得られる。フィールドプレーヤーの最年長が利他的な姿勢を見せれば周囲は刺激を受ける。現に「タマさんが守備ですごく頑張ってくれるので、僕が上がれるんです」と金井は口にする。 “N(なぜ)S(そこに)K(金井が)”という言葉があるが、「玉田がそこに行かせているから」と考えることはできる。
 
 さらにピッチ外での存在感も大きい。19歳の大垣勇樹を誘ってカフェに行き、20歳の深堀隼平のプロA契約を祝って食事会を開くなど普段は良き兄貴分として立ち回る。ただチームに対して苦言を呈さねばならない時には臆さず口を開く。
 
 連勝が7で止まった26節の長崎戦の後には「自分たちがそこまで強くないってことを証明してくれたんじゃない?」と指摘。連勝で慢心が生まれていたチームに奮起を求めた。
 
 かつて自分のプレーで周囲を動かしていた“王様”は、自分の力をチームのために使う“リーダー”になった。その影響力は、今後も増しそうだ。
 
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
 
■プロフィール
PROFILE
たまだ・けいじ/1980年4月11日生まれ、千葉県出身。173㌢・68㌔。入船SSC―市川カネヅカSC―習志野高―柏―名古屋―C大阪―名古屋。J1通算357試合・98得点。J2通算85試合・19得点。日本代表通算72試合・16得点。プロ20年目を迎えた円熟のテクニシャン。若手たちの良い見本となっている。

※『サッカーダイジェスト』10月11日号(9月27日発売)より転載
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