【岩本輝雄】タッチが繊細なイニエスタは、言うなれば一流のピアニストだ!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2018年08月21日

味方がもう少しイニエスタの近くにいれば――

ポイントのひとつは、味方との距離感。ポドルスキ(右)ともまだまだ良い関係が築けるはずだ。(C)SOCCER DIGEST

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「止めて」「蹴る」なんて、一見すると派手なプレーではないかもしれない。試合中のなんでもない動作とも言えるし、誰にでもできそうな感じだけど、でも、どんな状況でも正確に実践できている日本人選手は、そう多くない。
 
 それを難なくやれるイニエスタは、やっぱり凄い。力も良い感じで抜けていると思う。日本人選手は、どんな時も全力で、100パーセントの力を出す傾向にあるけど、イニエスタは違うはず。おそらく、まだ50パーセントぐらいなんじゃないかな。それでもレベルが違うんだから、さすがと言うしかない。100パーセントを発揮したら、どうなってしまうんだろう……。
 
 守備も献身的にこなしていたよね。プレスをかけに行く時も、「前に上がってきて」と、何度か後ろにいるチームメイトに指示を出す姿もあった。ヴィッセルはバルサと同じ4-3-3で、守備時にはインサイドハーフのイニエスタが相手のCBをケアするために前に出て、システム的には4-4-2っぽくなり、コンパクトにして対応する。練度はまだまだ低いけど、そこが整理されてくれば、ヴィッセルはもっと手強くなるだろうね。
 
 あとは、三田にしても、郷家にしても、ポドルスキを含めた両ウイングもそうだけど、味方がもう少しイニエスタの近くにいると、さらに良くなっていくだろうし、連動性も高まっていくはず。期待どおりの活躍を披露してくれているイニエスタは、今後も日本のファン・サポーターを楽しませてくれそうだね。
 
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