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スピードを活かすのは頭脳だ! 市立船橋をプレミア開幕戦勝利に導いたU-16日本代表SBの凄み

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2018年04月09日

冷静に状況を分析した畑のプレーが後半の2点を呼び込んだ

市立船橋は同じ高体連の富山一を2-0で下し、開幕戦で勝点3を掴んだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 これで試合は完全に市立船橋ペースに。83分、右サイドでMF大関克弥(3年)のパスを畑が受けると、富山一のボランチ・山田桂大(2年)がすかさず寄せに行く。

 1対1の状態になったが、「良いトラップができたし、相手のDFとは何回かマッチアップをして駆け引きで上回れていて、『行ける』と思っていたので、思い切り仕掛けた」と語ったように、迷わずドリブルで縦に仕掛けると、「鈴木がニアに入ってくるのが見えたので、折り返しました」とすかさずグラウンダーのクロス。これを鈴木唯人(2年)が冷静に流し込んで、試合を決定付ける2点目をもたらした。
 
 試合はそのまま終了し、2-0で市立船橋が完封勝利。流れを変えたのは間違いなく畑のクレバーかつ積極的なプレーだった。

「少しは流れを変えることはできたかなとは思いますが、もっとやれたと思うし、スタメンを獲れていないのは、まだ足りないことが多い証拠だと思っています。それに今日だって松尾さんの負傷がなければ、本来なら僕は出れていないと思っているので……」

 試合後、畑は手応えを掴みながらも自分の立ち位置を踏まえて、自らを戒めるようにこう口にした。
 
 確かに松尾の出来は良く、怪我がなければ畑の出場はなかったかもしれない。しかし、この2年生サイドバックのスピードは間違いなく相手にとって脅威であり、そのスピードの活かし方を考えながらプレーしていることは、さらなる成長への大きな要素となるだろう。期待感を抱かせてくれているのは事実だ。

「もっと中盤でのビルドアップだったり、ポゼッションへの関わりという課題を解消して行きたい。今日もパスミスはありましたし、そういうプレーが多いと朝岡監督からも言われているので、それを直さないとスタメンで出られないと思います」
 
 貪欲に己の成長を欲し、スタメンを欲する。畑に突然訪れた開幕戦の濃密な45分間は、これからの成長物語の大きなプロローグになるだろう。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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