【藤田俊哉の目】ハリル監督は解任されてしかるべき… もはや期待感より不安が大きい

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年12月18日

欧州クラブのスタンダードに照らし合わせれば…。

ワールドカップ出場を懸けた国内組の最後のテストの場とされた、今回のE-1選手権だったが、合格点を与えられる者はひとりもいない。もちろん、ハリルホジッチ監督も含めてだ。(C) SOCCER DIGEST

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 アグレッシブさが売りの中村航輔もどこか消極的に見えた。小林悠や井手口陽介だって、もっと違いを作り出すプレーでファイトできたはずだし、キャプテンマークをつけた昌子源は相手の1トップに自由を与え過ぎてしまった。チーム最年長の今野泰幸を含め、チームを支えなければいけない立場にある選手が、なぜあんなに受け身になってプレーしていたのか。ホームゲームであるのに。厳しい言い方だけど、日の丸戦士としての“面構え”をしていた選手がいなかったのが、本当に残念でならない。
 
 大敗を喫したのだから収穫もゼロ。“予行演習”の舞台でチャンスを掴むことができず、むしろその評価を落とす結果となったのだから、ワールドカップのメンバー入りへ向けて合格点を与えられる選手はいない。それは、チームを勝利に導けなかったハリルホジッチ監督にも当てはまる。
 
 繰り返しになるけれど、今回の大会でタイトルを逃し、そのうえ、ライバル韓国との一戦で歴史的な敗北を喫した。お互いに海外組不在のなかで臨み、Kリーグ選抜とJリーグ選抜といった感じの戦いとなったが、現状のベストメンバーで戦ったという事実は変わらない。いくらワールドカップ出場へと導いた功績を差し引いたとしても、この試合に関しては言い訳などできない。いまの状況をヨーロッパのプロクラブのスタンダードに照らし合わせれば、おそらくハリルホジッチ監督は解任となってしかるべきだろう。
 
 なかでもビッグクラブの監督は、さらにシビアな目を向けられる。最近で言えば、ドルトムントのピーター・ボスがいい例だ。アヤックスを昨季のヨーロッパリーグで準優勝へと躍進させた実績を買われ、今季からドルトムントへと移籍してきた。スタートダッシュに成功したものの、チャンピオンズ・リーグでグループリーグ敗退を喫し、さらに国内リーグでも失速し出した途端、フロントからあっさりと見切りをつけられた。レスターのクラウディオ・ラニエリだってそうだ。“降格候補”で臨んだ一昨年のプレミアリーグ初優勝に導いたにもかかわらず、1シーズンいっぱいの猶予すら与えられずに、クラブから解任を言い渡されている。
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