「コロンビアに負けた場合は、最下位に終わるかもしれない」
ただ、サッカー専門誌『Four Four Two』のホン・ジェミン編集長は、H組は混戦模様となると見ている。
「H組は、全チームに16強入りの可能性がありますから、実際はどうなるかわからない。その意味では、H組こそ本当の“死の組”と言えるかもしれませんね。それでも、あえてH組の順位を予想するなら、上からポーランド、コロンビア、日本、セネガルとなるでしょうか。日本は、コロンビアとポーランドに敗れ、セネガルに勝利。1勝2敗でグループ3位に入ると考えています」
一方、前出のリュ・チョン記者は、「日本は、コロンビアに負けなければ2位に入れる可能性もあるが、コロンビアに負けた場合は、最下位に終わるかもしれない」と予測する。なぜ、そこまでコロンビア戦が重要になるのか。リュ・チョン記者は続ける。
「第2戦で当たるセネガルは、かつてのような強さはありませんし、守備も不安定。日本が勝てる見込みも十分にあります。また、ポーランドもFIFAランキング(7位)からイメージするほどの強敵ではありません。レバンドフスキを組織的に抑え、ボール占有率を高めれば、日本も勝点1以上を獲得できるかもしれません。その点、コロンビアは、日本が前回大会でも敗れている強豪国です。コロンビアとの初戦で勝点1以上を得られれば、決勝トーナメントに進出する可能性も広がりますし、勢いにも乗れるでしょう」
セネガル、ポーランドとの2試合では勝てる可能性が高いからこそ、初戦を落とさずに弾みをつけることが大切だということだ。それは裏を返せば、日本はH組で十分に戦える実力があるという評価でもある。
ソン・ジフン記者もこう分析する。
「ポーランドとコロンビアは、欧州リーグでプレーする選手が多いため、組織力に重点を置いたサッカーに慣れています。日本の組織力は、欧州でも上位に入るレベルにあるので、日本は両国とも十分に争えるでしょう。少なくとも、ポーランドには勝てるのではないでしょうか。ただ、アフリカ勢のサッカーはまったくスタイルが異なるので、セネガルには注意したい。個人技とスピードを止められなければ、思わぬ敗北を喫するかもしれません」
はたして、ハリルジャパンはロシアW杯でグループリーグを突破することができるだろうか。その行方には、韓国も注目している。
取材・文●慎 武宏(スポーツライター)
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。
「H組は、全チームに16強入りの可能性がありますから、実際はどうなるかわからない。その意味では、H組こそ本当の“死の組”と言えるかもしれませんね。それでも、あえてH組の順位を予想するなら、上からポーランド、コロンビア、日本、セネガルとなるでしょうか。日本は、コロンビアとポーランドに敗れ、セネガルに勝利。1勝2敗でグループ3位に入ると考えています」
一方、前出のリュ・チョン記者は、「日本は、コロンビアに負けなければ2位に入れる可能性もあるが、コロンビアに負けた場合は、最下位に終わるかもしれない」と予測する。なぜ、そこまでコロンビア戦が重要になるのか。リュ・チョン記者は続ける。
「第2戦で当たるセネガルは、かつてのような強さはありませんし、守備も不安定。日本が勝てる見込みも十分にあります。また、ポーランドもFIFAランキング(7位)からイメージするほどの強敵ではありません。レバンドフスキを組織的に抑え、ボール占有率を高めれば、日本も勝点1以上を獲得できるかもしれません。その点、コロンビアは、日本が前回大会でも敗れている強豪国です。コロンビアとの初戦で勝点1以上を得られれば、決勝トーナメントに進出する可能性も広がりますし、勢いにも乗れるでしょう」
セネガル、ポーランドとの2試合では勝てる可能性が高いからこそ、初戦を落とさずに弾みをつけることが大切だということだ。それは裏を返せば、日本はH組で十分に戦える実力があるという評価でもある。
ソン・ジフン記者もこう分析する。
「ポーランドとコロンビアは、欧州リーグでプレーする選手が多いため、組織力に重点を置いたサッカーに慣れています。日本の組織力は、欧州でも上位に入るレベルにあるので、日本は両国とも十分に争えるでしょう。少なくとも、ポーランドには勝てるのではないでしょうか。ただ、アフリカ勢のサッカーはまったくスタイルが異なるので、セネガルには注意したい。個人技とスピードを止められなければ、思わぬ敗北を喫するかもしれません」
はたして、ハリルジャパンはロシアW杯でグループリーグを突破することができるだろうか。その行方には、韓国も注目している。
取材・文●慎 武宏(スポーツライター)
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。