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【小宮良之の日本サッカー兵法書】悩めるハリルジャパンを欧州の新たな「リバイバルブーム」が救う!?

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2017年10月10日

日本一のタイトルホルダーが示している事実

最も多くのタイトルを獲得してきたチームから、ヒントを得るのも大事なことである。 佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 ロシア・ワールドカップに向け、ハリルホジッチ監督も2トップという選択肢を用意するべきだろう。
 
 なぜなら、日本人FWは「たったひとりでボールを収め、ゴールネットに叩き込む」というタイプではない。クイックネスとテクニックに優れ、コンビネーションに長け、献身的……この特長を十全に活かすには、2トップのほうがベターだろう。
 
 Jリーグ王者の鹿島アントラーズは、伝統的に4-4-2を採用。そのチームが最も多くのタイトルを獲得している点は見逃せない。鈴木隆行、柳沢敦、大迫勇也ら多くのストライカーが、このクラブで大成している。
 
 2トップは組み合わせ次第で、足し算ではなく、かけ算の結果を生み出せる。
 
 何も、今の戦術を捨てよ、というのではない。例えば、昨年のオーストラリア戦、サウジアラビア戦のように、ハリルジャパンは戦術的に機能していた。それは強豪相手に、ひとつの戦い方になり得る。
 
 しかし、2トップの可能性も模索するべきだろう。ニュージーランド戦でメンバーから外れた岡崎慎司は、レスターでは2トップでプレーし、公式戦4得点という結果を叩き出している。プレミアリーグで活躍するストライカーを使わない手はない。
 
 岡崎、大迫、久保裕也、武藤嘉紀、杉本健勇、小林悠……コンビネーションが合う2トップを探し当てられたら、それは来夏のロシアでも、必ず有効な一手となる。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『おれは最後に笑う』(東邦出版)など多数の書籍を出版しており、今年3月にはヘスス・スアレス氏との共著『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』(東邦出版)を上梓した。
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