先週土曜の柏戦で負けた後、横断幕を持った有志たちが訴えていた。
最後に、堀監督と並ぶ勝利の立役者を挙げておきたい。それは90分間、声を枯らして歌い続けたサポーターたちだ。
この夜の応援は、いつにも増して迫力があった。タイムアップの瞬間の歓声は、2万6000人のものとは思えないほど大きかった。
勝利の瞬間、私は土曜日に見た光景を思い出した。
ひどいプレーで柏に敗れた土曜日の試合後、埼スタでは横断幕を持った有志たちが、帰路につくサポーターに向かって「水曜日も埼スタに行こう!」「このままじゃ終われない!」と訴えていた。
今頃、彼らは感無量だろう。がんばってよかったと心底思っているに違いない。
選手たちはよく「サポーターの声援が力になりました」と言うが、天邪鬼な私はいつも言葉半分に聞いている。だが、この夜は応援が勝利を呼び込んだように思えた。中立の私がそう思うのだから、当事者であるサポーターはその手応えがあるのではないだろうか。
「自分たちの声が届いた……」
お客さんにそう思わせたら、それは間違いなくプロの仕事だろう。
取材・文:熊崎 敬(スポーツライター)
この夜の応援は、いつにも増して迫力があった。タイムアップの瞬間の歓声は、2万6000人のものとは思えないほど大きかった。
勝利の瞬間、私は土曜日に見た光景を思い出した。
ひどいプレーで柏に敗れた土曜日の試合後、埼スタでは横断幕を持った有志たちが、帰路につくサポーターに向かって「水曜日も埼スタに行こう!」「このままじゃ終われない!」と訴えていた。
今頃、彼らは感無量だろう。がんばってよかったと心底思っているに違いない。
選手たちはよく「サポーターの声援が力になりました」と言うが、天邪鬼な私はいつも言葉半分に聞いている。だが、この夜は応援が勝利を呼び込んだように思えた。中立の私がそう思うのだから、当事者であるサポーターはその手応えがあるのではないだろうか。
「自分たちの声が届いた……」
お客さんにそう思わせたら、それは間違いなくプロの仕事だろう。
取材・文:熊崎 敬(スポーツライター)