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【鳥栖】セリエAで揉まれたイバルボという男の本質。いまだ無得点も周囲の信頼を得る理由

カテゴリ:Jリーグ

荒木英喜

2017年08月06日

「何よりも良いプレーをしてチームが勝てればそれが一番」

「(期限付き移籍で加入して)短い期間でしたが、その時にずっとこのチームでプレーを続けたいと思い、クラブにリクエストしました。それを叶えてくれたので、モチベーションは高いし、このチームに何かを返さなきゃいけないと思っています。もちろん、ゴールできたらいいですけど、何よりも良いプレーをしてチームが勝てればそれが一番です」
 今後チームのなかで自分をどう活かしていきたいかを問うと、こうした答えが返ってきた。
 
 実は、ホームデビュー戦となった4月8日の新潟戦の前にも、イバルボはこれとほぼ同じ発言をしていた。まだリーグ戦でのゴールがないために、実力を十分に発揮したとは言い難い。それでも、ワールドクラスを感じさせるキープ力やパスでその片鱗を見せつけている。チームメイトを活かすことで、自らが輝きを放つ。ストライカーでありながら、そんな献身的なメンタリティを併せ持つイバルボは、まさに鳥栖の選手らしいと言える。
 
 それだけに、彼がどんなゴールを決めて、どう喜び、サポーターの祝福にどんなメッセージを返すのか。近く訪れるはずのその瞬間を楽しみに待ちたい。
 
取材・文:荒木英喜(フリーライター)
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