【クラブユース選手権】久保建英が決勝弾! FC東京U-18が貫禄の連覇

カテゴリ:高校・ユース・その他

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2017年08月02日

久保の冷静な一撃が流れを一変させた。

激しく競り合うFC東京U-18の久保(写真右)と浦和ユースの橋岡。決勝戦に懸ける互いの想いが伝わってくるシーンだった。写真:田中研治

画像を見る

 後半は開始とともに、浦和ユースが自分たちの時間を作る。井澤、シマブク、長倉幹樹の1トップ+2シャドーに加えて左ウイングバックの荻原拓也、そして2ボランチの一角に入る弓削翼が積極的に相手守備陣に襲い掛かっていく。
 
 51分に鋭いカウンターで肝を冷やす場面もあったが、53分にCKから井澤があわやのシュート。ただし、これはゴール左へと外れてしまった。
 
 残り45分のスタートからピンチを多く迎えていたFC東京U-18は、持ち味である連動した動きによって反転攻勢を試みる。前半同様に、品田がワンツーでゴールをこじ開けようとする。
 
 55分を過ぎたあたりから、オープンなゲームに。浦和ユースは運動量と激しい寄せをベースにした守備を主体に、攻撃時には素早い切り替えからカウンターを発動させて先制点を虎視眈々と狙う。
 
 インテンシティで浦和ユースに圧倒され始めたFC東京U-18を救ったのは、久保だった。79分、ペナルティエリア左サイド、準決勝の川崎ユース戦で原の先制点を生んだ時と同じようなシチュエーション。その時にはGKに防がれてしまったが(そのボールに原が詰めた)、今回は冷静なコントロールショットがゴールネットを揺らす。

 そして83分には、久保のボール奪取を起点にPKを獲得したFC東京。背番号10の小林が右隅へと蹴り込んでリードを2点に広げた。
 
 たった4分間で2ゴールを奪ったFC東京U-18は、その後のイニシアチブを握り、しっかりとブロックを敷いて浦和の攻撃に対応。高校生年代とは思えぬゲームコントロール力を発揮する。
 
 浦和ユースも187センチのDF大桃怜音を最前線に投入して打開策を探るが、有効打を放てない。結局、このまま主審のホイッスルがスタジアムに鳴り響き、FC東京U-18が連覇を達成した。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
才能だけで久保建英は生まれない。元バルサ育成指導者が日本の状況に覚えた違和感とは
中村俊輔、遠藤保仁、小野伸二…を超える「最も衝撃を受けた」と鈴木啓太が引退記者会見で明かした“意外”な選手とは?
やはりモノが違う! 田んぼのようなピッチで躍動したU-17日本代表、平川怜の妙技
【高校サッカー勢力図】総体出場選手数・都道府県ランキング|東京は2位、流経&市船が代表の千葉は10位、サッカーどころ静岡は…
【FC東京】石川直宏はなぜ“8月2日”に引退を発表したのか。「僕にとっては特別な日」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ