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【小宮良之の日本サッカー兵法書】A・マドリーの親善試合から見えたJリーグ順位争いのキーポイント

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2017年08月01日

A・マドリーが達した「真の強者」の境地

チームによって置かれた状況は様々だが、酷暑や疲労などの苦しみを背負って戦っていくことに違いはない。「戦えるチーム」ぶりを最も前面に押し出すチームはどこか? 写真:川本学

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 サッカーの勝負は“ナマ”である。生き物を扱うようなもので、思い通りにはいかない。そもそも、何が起こるか予測することは難しい。それだけに、チームも選手も、いかに早く環境に適応できるかが問われる。
 
「プレーできる状況でなかった」
 
 プロである限り、それは言い訳になってしまう。難しい局面のなかでさえ、苦しみながらも肉体をアジャストさせる。勝てないまでも、負けない。そこに、真の強者の境地がある。
 
「戦えるチーム」
 
 そういう表現があるが、それは苦しい状況を突破できる力を意味している。「火事場力」と言うべきか。勢いに乗っている時の連勝のなかだけでは、その力は推し量れない。
 
 今季のJリーグは混沌としている。J1も、J2も実力伯仲で、ほとんど差がない。J2にいたっては25節終了現在で、昇格プレーオフ圏内の6位から16位までが勝点5差で割拠。稀に見る接戦になっている。
 
 これから真夏のリーグを戦う各クラブは、苦しみを余儀なくされるだろう。
 
「サッカーができる状況ではない」
 
 そういう気持ちを、周りも責められない。確かに、殺人的な猛暑が続いている。しかし、その状況を勝ち抜く者だけが、チャンピオンに相応しい。
 
 本命不在のJリーグ。最も逞しいチームはどこになるのか?
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『おれは最後に笑う』(東邦出版)など多数の書籍を出版しており、今年3月にはヘスス・スアレス氏との共著『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』(東邦出版)を上梓した。
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