なぜ鹿島は強豪セビージャに勝てたのか?

カテゴリ:Jリーグ

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年07月23日

「クラブワールドカップの経験が活きた」

試合を支配していたのはセビージャ。鹿島はバネガ(右)とガンソのキープ力に苦しめられた。写真:田中研治

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 一方の鹿島は、途中交代の安部裕葵と鈴木優磨の両FWが攻撃を活性化。安部の思い切りのいいドリブルが、鈴木の先制点を呼び込んだ。
 
 後半ロスタイムにダメ押し点を奪ったのも、交代出場のコンビだ。遠藤康の正確なCKにヘッドで合わせたのは、またしても鈴木だった。この場面でマークについていたボルハ・ラソ(ガンソに代わって出場)が、ほとんどゲームに入れていなかったとは対照的だ。
 
 昨年12月のクラブワールドカップでは、どちらかと言えば「勢い」で決勝まで駆け上がっていった鹿島。年間勝点3位から逆転でチャンピオンシップを制した流れに乗って、勝ち進んだ印象だった。
 
 だがこの試合で披露したのは、苦しい時間帯を耐え抜き、勝負どころでゴールを奪って勝利を手にするという、いわば鹿島らしい“したたかな”戦いぶりだ。公式戦ではないとはいえ、欧州の強豪を相手にそれが発揮できたところに、小さくない価値がある。
 
 試合後、昌子は「(クラブワールドカップ準決勝の)アトレティコ・ナシオナル戦で、前半に攻め込まれた経験が活きた」と語った。同様に、このセビージャ戦もクラブの財産になるはずだ。
 
 連覇を狙う鹿島にとって、腕試し以上の「収穫」を得た一戦になったのは間違いない。
 
取材・文:江國森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
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