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【蹴球日本を考える】名古屋との大一番を制した湘南に起きた変化。毎年の主力移籍に耐える術とは

カテゴリ:連載・コラム

熊崎敬

2017年07月02日

手堅く勝点を積み重ねている湘南とは対照的に、名古屋は理想に縛られている印象だ。

最終ラインを支えるアンドレ・バイア。攻守両面で貢献度の高い優良助っ人だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 J1から降格したチームは、大きく分けてふたつの道をたどる。
 財政基盤がしっかりしたチームは、主力の流出を最小限で食い止め、1、2年でJ1復帰を果たす。
 一方、財政基盤が脆弱なチームは主力の大半を引き抜かれて、J2に埋もれていく。
 財政面で言えば、湘南はもちろん後者に分類されるが、主力を引き抜かれながらも1年でのJ1復帰に向けて快調に勝点を稼いでいる。リーグはようやく折り返し地点を過ぎたばかりだが、十分に評価に値するのではないだろうか。
 
 手堅く勝点を積み重ねている湘南とは対照的に、名古屋は理想に縛られている印象だ。
 前半のサッカーは、アイデアがまったく出ない会議のように沈滞していた。言われたことをやっているだけにしか見えないのだ。最終ラインからショートパスをつなぐのはいいが、つなぐためのパスに終始。長短、角度、スピードの変化に乏しく、湘南を揺さぶることができなかった。
 後半は杉森考起のゴールも含めて、いい流れが生まれたが、それは2点を失って追い込まれたからだろう。
 
 こういう監督任せなゲームを続けていたら、福岡や湘南の背中は遠ざかるばかりだ。戦術や技術以前にプロとは何か、何のためにピッチに立っているのか考えるべきではないだろうか。
 
取材・文:熊崎 敬(スポーツライター)
 
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