【高円宮杯】凄まじい破壊力! 清水ユースが誇るスーパーカルテット

カテゴリ:高校・ユース・その他

川端暁彦

2017年05月08日

彼ら阻止できるチームは現れるのか?

市船戦の均衡を破ったのは滝。不名誉な“神話”を打ち砕いた瞬間だ。写真:川端暁彦

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 そして、トドメの一発は不動のセンターFW平墳である。

 87分、斜めの動きからペナルティーエリア内でボールを受けると、得意の左足を強振。試合を決める一発を叩き込んでみせた。平墳もまた、ルヴァンカップでトップチームデビューを飾ったばかり(4月12日のコンサドーレ札幌戦)。ボールを収めるプレーが大きく進歩しているが、これはトップチームで間近に見たチョン・テセのプレーにも影響を受けたようだ。「身体の使い方とか、ボールを受ける前の動きを意識するようになった」と話した。
 
 また「自信を付けたようで、プレーに余裕が出てきた」と平岡宏章監督が指摘するように、精神面の成長も見て取れる。相手を背負うプレーで巧みに起点となりつつ、ゴールまで決めた試合でありながら「ユース年代なら、もっとやれないといけない」と語るあたりは、トップデビューの効果だろう。これまで年代別代表にまるで縁のなかった選手だが、もはや招集は時間の問題と思えるほどの成長速度だ。
 
 パワフルな平墳、「テクりたいタイプ」と自ら語る技巧派の新関、万能タイプの主将・滝。市船戦で爆発したこの3人に、「本当に苦しいときに決めてくれる」と指揮官の信頼厚き10番、鈴木を加えたスーパーカルテット。彼らを阻止できるチームが、はたして今季のユース年代に現われるのだろうか。
 
 少なくとも開幕からの5試合では、ひとつも見当たらなかった。
 
取材・文:川端暁彦(フリーライター)
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