【ミラン番記者】本田圭佑は「マーケティング要員」としても不要に…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2017年04月05日

ユニホームを売り上げる能力もいまや…。

ミランでベンチ生活が続く本田は、日本代表でもバックアッパーに降格。3月の2試合も途中出場だった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 とにかく今シーズンの状況を見れば、本田は契約満了を迎える6月30日でミランと袖を分かつべきなのは明白だ。
 
 ただ一つだけ不確定な要素があった。ミランのオーナー交代問題だ。シルビオ・ベルルスコーニから中国資本へのクラブ株式売却交渉は、昨夏から何度も延期を繰り返してきたが、4月14日にはついにクロージング(最終手続き)を迎えると見られている。これまでの経緯を考えれば、「たぶん」と言わざるをえないが……。
 
「ミランのオーナーが中国人に変われば、本田の処遇も変わるのではないか?」
 
 そう考える者はたしかにいる。“チャイナ・ミラン”が誕生すれば、クラブは中国を含む極東へのマーケティング戦略を推進するはずで、アジア人選手で屈指の知名度を誇る本田はたしかに有益な存在になりうる。
 
 そうなると話は、2014年1月に本田がミランに移籍して来たばかりの頃と同じ地点に立ち戻る。ミランが本田に求めているのは、サッカー選手としてだけではなく、アジア地域に対する広告塔としての役目もあるのではないか――ということだ。
 
 3月下旬には買収先が『シノ・ヨーロッパ・スポーツ』から『ロッソネーリ・スポーツ・インベストメント・ルックス』というオフシェア企業に代わるなど、中国資本の正体が不明慮なこともあり、これまで誰もそれを大々的には話題にしてこなかった。その一方で新オーナーは「本田とは契約を更新しない」と明言してもいなかったのだ。
 
 しかし数日前、新オーナー誕生後にミランの幹部に就任することが内定している人物は、私に対してその可能性をキッパリと否定した。
 
「ミランの新プロジェクトの中に本田は入っていない。だから今後の身の振り方を自由に自分で決めてもらっていい」
 
 来シーズンの戦力としてはもちろん、マーケティング要員としても本田は構想外ということだ。ミランに来た時は瞬く間に5000枚のユニホームを売って目を見張らせたその宣伝効果も、今やすっかり薄れてしまっている模様。ビジネスにおいても日本人MFはもう必要ない存在なのだ。
 
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