「いまの選手たちは教えられた通りにしかできない」。
もちろん、改善点はある。試合によってどうしても出来にムラがあるのだ。
サニックス杯では初日の午前中に東福岡を打ち破ったが、午後は韓国のヨンドンホ工に惜敗。3日目の決勝トーナメントも午前中にJユースカップ王者のFC東京U-18を倒すも、午後の準決勝は県下最大のライバルである市立船橋に0−1で敗れた。本田裕一郎監督も、内容と結果が伴った直後の戦い方に苦言を呈する。
「つねに勝ちたいという気持ちが本気で出てきていない。そうしないと、いろんな戦術や考えを生み出さないと思う。普通にやると出てこないんだ。勝ちを求めることでいろんな想像力が働く。(青森山田戦などで)一番強く言っていたのは、結果を出せということ」
では、身につけるためにはなにが必要なのか。歴戦の名伯楽は独特の言い回しで方法論を教えてくれた。
「やっぱり勝ちにこだわらないと、なにをどうしたらいいというのが生まれてこない。死ぬか生きるか、食べる物がない。そこで初めて本当に知恵が働く。いつもポケットにお金が入っていれば、お腹減ったからどうしようとは考えない。一銭もない、食わないと死んでしまう状況。だから、釣り竿を渡して魚を釣って食ってこようという知恵が出てくる。いまの選手たちは教えられた通りにしかできないから、取り組み方が大事」
言われなくても自分たちでいかに考えられるか。成長へのキーワードは、主体性ということになる。
「初日の東福岡戦で勝てたのですが、次のヨンドンホ工に負けてしまった。試合によって雰囲気が変わってしまうのは自分たちの悪いところ」(坂下)と、選手たちも好不調の波が激しい点を課題として認識している。それを克服できなければ、市立船橋にリベンジを果たし、全国制覇を狙えるチームにはなれない。「去年はあと一歩で負けてしまった。今年は最後まで油断せずにガンガン言い合いながらやっていくチームにしたい」とは、関川の言葉だ。
とはいえ、主体性と継続性を改善点としながらも、特大の伸びしろと底知れぬポテンシャルを持つ流経大柏。今年も、高校サッカー界を席巻する主役候補であることに変わりはない。
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
サニックス杯では初日の午前中に東福岡を打ち破ったが、午後は韓国のヨンドンホ工に惜敗。3日目の決勝トーナメントも午前中にJユースカップ王者のFC東京U-18を倒すも、午後の準決勝は県下最大のライバルである市立船橋に0−1で敗れた。本田裕一郎監督も、内容と結果が伴った直後の戦い方に苦言を呈する。
「つねに勝ちたいという気持ちが本気で出てきていない。そうしないと、いろんな戦術や考えを生み出さないと思う。普通にやると出てこないんだ。勝ちを求めることでいろんな想像力が働く。(青森山田戦などで)一番強く言っていたのは、結果を出せということ」
では、身につけるためにはなにが必要なのか。歴戦の名伯楽は独特の言い回しで方法論を教えてくれた。
「やっぱり勝ちにこだわらないと、なにをどうしたらいいというのが生まれてこない。死ぬか生きるか、食べる物がない。そこで初めて本当に知恵が働く。いつもポケットにお金が入っていれば、お腹減ったからどうしようとは考えない。一銭もない、食わないと死んでしまう状況。だから、釣り竿を渡して魚を釣って食ってこようという知恵が出てくる。いまの選手たちは教えられた通りにしかできないから、取り組み方が大事」
言われなくても自分たちでいかに考えられるか。成長へのキーワードは、主体性ということになる。
「初日の東福岡戦で勝てたのですが、次のヨンドンホ工に負けてしまった。試合によって雰囲気が変わってしまうのは自分たちの悪いところ」(坂下)と、選手たちも好不調の波が激しい点を課題として認識している。それを克服できなければ、市立船橋にリベンジを果たし、全国制覇を狙えるチームにはなれない。「去年はあと一歩で負けてしまった。今年は最後まで油断せずにガンガン言い合いながらやっていくチームにしたい」とは、関川の言葉だ。
とはいえ、主体性と継続性を改善点としながらも、特大の伸びしろと底知れぬポテンシャルを持つ流経大柏。今年も、高校サッカー界を席巻する主役候補であることに変わりはない。
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)