【千葉】ハイプレス&ハイライン――エスナイデル流はJ2で通用するのか?

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2017年02月12日

キャプテンの近藤は前を見据える。

今季からキャプテンに就任した近藤。試合後には冷静にゲームを振り返った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 フアン・エスナイデル監督は試合後、守備面について「相手にフリーでボールをもたせないことを意識した。相手にパスを出された時に自由にさせない。もちろんギリギリのなかで戦った選手はいましたが、全員が力を出し切ったという点で満足しています」と語る。
 
 一方で当の選手たちは、この新たな戦い方をどう感じたのか。左ウイングバックで先発した乾はこう話す。
 
「各々が良いポジションを取れれば、ある程度の運動量で済むとは思います。位置取りを意識すれば、良い動き出しが可能になります。守備では引きすぎてもダメ、相手につきすぎてもダメなので、最終ラインと連係しながらポジションを取りたいです」
 
 さらにシャドーの町田はキャンプから感じているチームの変化について話してくれた。
 
「もう少し攻撃のバリエーションを増やさないといけないと感じました。コンパクトな陣形はボールを取った後につなぎやすいという部分はあります。ただ、その分、後ろが空いているので、そこは攻撃陣どうこうではなく、守備陣が怖いのかなとは感じます。しかしそこは承知の上でやっている部分なので、なるべく裏に蹴られないように上手くプレスをかけるのが僕らの仕事だと理解しています」
 
 そして最終ラインの要である近藤も今の想いを吐露してくれた。
 
「監督が代わって、前から行くこととラインを高く保つことを重視しています。キャンプでも問題が出ましたけど、リスク管理がこれからの課題かなとは思います。(裏のスペースが広いのは)怖いですよ。ただ、監督が言っていることをしっかりこなすことを今日は意識していました。そうすることで、できる部分とできない部分を確認できれば良いのかなと。体力的には厳しい部分はありますよ。でも、すべてが上手くいったらなにもやることがなくなっちゃうので、今日はこれで良かったと思います」
 
 冒頭のように柏戦で“素晴らしい結論”を導き出したというフアン・エスナイデル監督は今後、どうチームを修正していくのか。近藤は「去年のサッカーをやっていてあの順位(11)なので、極端に変えていかないと上に行けない。その点は良いんじゃないか」と、前を見据える。
 
 正直に言えば、柏戦のパフォーマンスだけを見た限り、安定した成績を目指すのは厳しいと言わざるを得ない。だが、新監督の下で、さらに戦い方に磨きをかければ、“新生ジェフ”の躍動が見られるのかもしれない。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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