【松木安太郎の視点】ジョーカー起用は大正解。4番・本田は途中出場でも力を発揮できる

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年11月16日

本田の立ち位置は、ブラジルW杯予選時の遠藤と似ているかもしれない。

運度量を求めるハリルホジッチ体制下で、原口のような選手が台頭してきたのは自然な流れだ。(C)SOCCER DIGEST

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 本田や香川、それに岡崎といった選手たちは、それに応えられるだけのポテンシャルを十分に持っている。サウジ戦で本田を投入するのは、後半のもう少し時間が経った頃かと思ったけど、後半の頭から使ってきたからね。本田や香川を信用しているようだし、その起用法も監督の頭のなかにあったんだと思う。

 今回のサウジアラビア戦で、そうした良い流れを作れたから、今後の最終予選でも同じような使われ方になるんじゃないかな。
 
 本田や香川が、いわゆる“ジョーカー”に回ったのは、やっぱり他の選手の突き上げがあったから。11日のオマーン戦同様、今回のサウジアラビア戦でも大迫と清武のコンビは冴えていた。ふたりとも上手くポジションを取ってボールを引き出し、速攻の起点になれるような動きができていた。

 両サイドも含めてしっかりと守り、攻守が切り替わった時に大迫や清武を経由して攻める。この形が上手くハマっていた。大迫は完璧にフィットしているよね。ボールが収まるし、ドリブルで相手もかわせる。嫌なところに入っていけるし、ディフェンスもできる。清武はボールを引き出せるし、決定的なパスも出せる。今の代表チームは、大迫と清武が軸と言ってもいいくらいだ。

 次のロシア・ワールドカップを見据えると、年齢的な部分も考えなきゃいけない。主軸に据えるのは、年齢的に油の乗った26、27くらいの選手が理想的。大迫や清武が、ちょうどその年齢だ。今のこの時期に計算の立つ新戦力が何人も増えてきたのは、日本のサッカーには大きなプラスだよ。
 
 本田の立ち位置は、前回のブラジル・ワールドカップ予選の時の遠藤と似ているかもしれないね。あの時はディフェンス面を重視して山口が台頭してきた。今回のハリルホジッチ監督は運動量を求めているから、原口のような選手が台頭している。
 
 でも、本田はFWに近いところでプレーできる選手。どうしても点がほしい時にワンポイントで起用できる。ボランチの遠藤とはポジションが違う分、チームに貢献できる使われ方が変わってくるんだ。
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