ミランの「謎の新戦力」、グスタボ・ゴメスとは何者か?

カテゴリ:メガクラブ

チヅル・デ・ガルシア

2016年08月21日

モンテッラ監督が好むタイプなのは間違いない。

大きな長所のひとつがパスの正確さ。ポゼッション・サッカーを志向するモンテッラ監督のスタイルにマッチするはずだ。(C)Getty Images

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 こうした活躍がアルゼンチン・サッカー関係者の目にも留まり、14年夏にはラヌースに移籍。指揮官のギジェルモ・バロスケロット(現ボカ監督)に才能を高く評価されて実現したステップアップだった。
 
 ただ、当時はラヌースのキャプテンとしてサポーターから絶大な支持を集めていた重鎮パオロ・ゴルツが、惜しまれながらクラブ・アメリカに去ったタイミング。バロスケロットが重鎮の抜けた穴を埋めるために無名の若いパラグアイ人を連れてきた時には、メディアやファンのほとんどが懐疑的な目を向けていた。
 
 しかし、ゴメスはピッチでたしかな実力を証明して冷ややかな目を一掃。ほどなくしてA代表のレギュラーにも定着し、今夏のコパ・アメリカ・センテナリオでも3試合にフル出場した。
 
 185cm・85kgの恵まれた体格を誇り、フィジカル勝負は得意中の得意。とくに空中戦の強さは折り紙付きだ。さらにボールスキルにも優れ、CBとしては高度なパスセンスを備えている。なにしろ、2016年のプリメラ・ディビシオンではリーグ最多のパス本数を記録しているのだ。
 
 ミランにとって最もプラス要素になりそうなのは、このパス能力だろう。イタリアでは異端とも言えるポゼッション・サッカーを志向するヴィンチェンツォ・モンテッラ新監督のスタイルを実現するには、最終ラインからの丁寧なビルドアップが肝。最後尾からゲームメイクができるゴメスは、タイプ的には理想的な戦力と言っていい。
 
 常に飛び級で各年代の代表チームに入り、ラヌースでも即座に環境に慣れるなど順応性の高さにも定評がある。出場機会に恵まれればミランでの活躍は十分に期待できるし、南米に比べて戦術的に進んでいる欧州で磨かれれば、さらなるレベルアップも見込める。要注目だ!
 
文:チヅル・デ・ガルシア
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