――退団セレモニーでは「名波さんの背中を」とコメントしていました。
 
「同じ左利きですし、俺も10番を背負って日の丸をつけて戦いたい。監督という前に、選手だった名波さんに憧れていたし、人としての名波さんを尊敬しています。名波さんが残してきた実績を追い越すために、まずは名波さんに追いつきたいです」
 
――その名波監督には、なにかアドバイスをもらいましたか？
 
「最後に挨拶に行って、『名波さんのおかげです』と感謝を伝えたら、名波さんは『すべてお前が勝ち取ったものだから、俺は何もしていない。自信もってやってこい』と言ってくれました。あの言葉が何よりも自信につながりました」
 
――日本代表に対する想いは？
 
「まずは、選出されるようにオランダで試合に出続けたい。選ばれたとしたら、スタメンを勝ち取りにいきます。俺は日本を世界のトップ10に引き上げたいので、そのためにオランダで結果を出して、代表に呼ばれたいと思いてます」
 
――日本代表のハリルホジッチ監督からは、海外移籍について何か言われましたか？
 
「とくには言われていないです。ただ、初めて代表に招集されたとき、大宮所属だと間違えられたんですよ。だから、『ジュビロです』って言ったら、『大宮も磐田も変わらない。でも、『祐希がバルサでプレーしていたら俺は間違わない』と言われたので、『じゃあ、バルサに行ってやるから待ってろよ』って感じです」
 
――世間では「ビックマウス」と言われますが、現在の夢は？
 
「どれくらい先の夢かはわかりませんが、まずはヘーレンフェーンでスタメン定着。その先は自分でつぶしていきたい目標が多すぎて、すべてを伝えることは難しいですが、いつか世界の頂点に立ちたいです」
 
――意気込みをお願いした色紙には、『進』（すすむ）と書かれました。
 
「自分の決めた道に進む。さらなる進化をという意味を込めて、これを今シーズンのテーマにしたいと思います」
 
――家族への気持ちは？
 
「24年間、父・母には育ててもらって感謝しているし、妹たちも応援し続けてくれて感謝しています。家族に今まで見たことのない景色を見せてあげたいと思います」