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【リオ五輪】決勝点の矢島が痛感した世界との差。「決められる選手が上に行く。勝負強さが必要だと感じた」

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年08月11日

矢島が戻るのは、J2という日常。リオ五輪で学んだ”肌感覚”を維持するの簡単ではないが…。

手倉森監督から絶大な支持を寄せられていた矢島は、リオ五輪の経験を今後にどう活かしていくのか。写真:JMPA/小倉直樹

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「トゥーロンでも経験しましたけど、そういうの(相手がワンチャンスで決めてくるの)を何回も経験しているので、そこが日本が世界大会で上手くやっていけないところの差なのかなと思います。意図的に守備でハメ込みに行っても、相手のフィジカルの強さではがされたり、キープされたりする。そこで押し込まれる展開が続くっていうのも感じたし、ナイジェリアは特にそういう選手がたくさんいたので、そこで後手になったと思います」
 
 相手が個の能力を押し出して来ることを分かりながら、それに対する守備のディテールを詰めきれていなかった。もちろん、個々が局面で負けないことが大事なのは理解しているが、そもそも個の能力の不足分を組織で補ってきたのが手倉森ジャパンの本質だ。結局、日本の組織は世界大会では通用しなかった。手倉森監督のもとで作り上げてきたチームは、対世界という面で甘さがあった、と矢島は認識しているのかもしれない。
 
「球際の強さと言ったらありきたりですが、どうやって身体を入れるとか、そういうところを日本人は考えてやらないとフィジカルの差は埋まらないと思う。一人ひとりがフィジカルを上げていくのは当たり前のことだし、身体が小さいままでは勝てないので。そこからどうやって相手のゴールを奪うのかを考えるのが日本の良さだと思うから、そういうのをしっかり守備のところでもやったほうがいいのかと思いました」
 
 世界で勝つためのヒントを、矢島は掴んだのかもしれない。しかし、大会は終わった。岡山に所属する彼が戻るのは、J2という日常だ。ワンチャンスを決めてくるストライカーも、強烈なフィジカルや長いリーチでボールを絡め取ってくるディフェンダーもいない。その世界で、リオ五輪で学んだ”肌感覚”を維持していくのは簡単ではないだろう。
 
「オリンピックという大会に出たこと、この経験を無駄にしないように個人的に這い上がって行きたいなと、そういう気持ちが強いです。この経験、感じたものを示していくのはこれからの自分の力次第、意識の問題だと思うので、這い上がって行きたいなと思います」
 
 アジア王者を決める五輪予選の決勝、そして五輪ラストマッチのスウェーデン戦という大一番のいずれもでゴールを挙げた、この男の反発力は計り知れない。

 すべては自分次第――。14年1月の立ち上げ当初から主力を張ってきた手倉森監督の秘蔵っ子は、新たな決意を胸にブラジルを去る。
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