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東京五輪エース候補の進路はJ1ではなくJ2――。岩崎悠人が京都入りを決断したふたつの理由

カテゴリ:高校・ユース・その他

雨堤俊祐

2016年08月04日

複数の獲得オファーを受け、悩み抜いた末に出した答は…。

今夏のインターハイでは2回戦で敗退。不完全燃焼に終わった悔しさを、U-19代表、さらには、年末の選手権で晴らすことができるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 もうひとつ、判断基準となったのは出場機会だ。決断を下す前には「試合に絡んで成長するのか、日々のトレーニングの質を上げて成長していくのか……めっちゃ迷っています」と苦しい胸の内を明かしている。
 
 Jクラブに練習参加した際には、それぞれのチームの特色や雰囲気を肌で実感。なかでも京都橘高の一学年後輩である梅津凌岳とともに参加した鹿島のトレーニングには「守備も攻撃も質が高かった。『これがプロか』と思った」と衝撃を受けた事実を明かしている。
 
 一方で、強豪クラブでは1年目から公式戦に出るためのハードルは高い。どちらが自分自身のためになるのか、悩み抜いた末に出した答は“試合に出て成長していこう”というものだった。
 
 もちろん、だからと言って入団後に出場機会が約束されているわけではない。ピッチに立つためにはチーム内でのポジション争いでチャンスを掴まなければならない。京都でプロとしてのキャリアをスタートさせ、ここで実力と評価を高めた後に海外のクラブへ。その夢を叶える環境がここにはある――決断が正しかったのかどうかを証明するのは岩崎自身に他ならない。
 
 晴れて京都への入団が内定した岩崎には、今後大きな大会がふたつ待ち構えている。ひとつは、来年のU-20ワールドカップ出場権が懸かった U-19アジア選手権(10月)。U-19日本代表の主軸として、真価を発揮できればより注目度は増すだろう。そしてもうひとつは、高校最後の大舞台となる全国高校サッカー選手権大会だ。
 
 先日のインターハイで、京都橘はPK戦の末に2回戦で大会から姿を消した後、「もっと上へ行きたかった。ここから全力で向かえば、やってやれないことはない」と語る若きタレントは、残り少なくなってきた「高校サッカー」の日々をで完全燃焼させる覚悟だ。
 
 
取材・文:雨堤俊祐(サッカーライター)
 
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