相手がアフガニスタンであれば、誰が出ても一方的な展開になるよ。彼らのレベルは、J２でも下位のほう。例えば、後半の残り15分くらいで、横浜FCのカズに出てもらってもよかった。だって、報道はそのほうがニュースになって助かるでしょ？
 
　一方的に試合を支配したから、日本の選手はみんな良いパフォーマンスをしたように見えてしまう。だから、記者たちは、誰をヒーローに仕立て上げたらいいのか分からなかったはずだ。新聞の見出しをつけるのも困るくらい、レベルの差がある相手。それが、アフガニスタンだったんだ。
 
　GKの東口をテストしたのもコメディだよね。シュート１本しか打たれない相手とのゲームで、ハリルホジッチはなにを見たかったのだろう。あまりに暇だった東口が、風邪をひいてなければ良いけどね。
 
　まあ、それは冗談として、ハリルホジッチは新戦力やバックアップメンバーを先発から使うべきだったんじゃないかな。ワールドカップ予選だから慎重になるのは分かるけど、この試合に長友や吉田、長谷部あたりの不動のメンバーは必要なかった。欧州組は移動の疲れがあるんだから、もっと国内組を起用して経験を積ませるほうが建設的だ。
 
　小林は81分からの途中出場だし、藤春に至っては出番が与えられていない。SBは人材不足なんだから、藤春を先発で試してみるべきだよ。１位通過をかけたシリアとの直接対決で藤春を使うの？　おそらく、それはないよね。つまり、藤春は出場のチャンスがないまま、今回の２連戦を終えるかもしれないんだ。
 
　欧州組では、ハーフナーを初めて招集したけど、彼のテストも不十分。高さを活かせたのは、金崎のゴールにつなげた場面くらいでしょ。その後は彼のところにボールが来なかったし、競り勝ててもいなかった。
 
　アフガニスタンのDF相手に空中戦で１アシストしたからといって、「ハーフナーのパワープレーが効いた」と評価するのは早すぎるよね。時間を与えてなにができるかを見るべきだったし、もっと言えば最終予選や強豪とのテストマッチで結果を残した時に、はじめてハーフナーの株は上がるんだ。