セミプロ時代は工場勤務や警察沙汰も。岡崎慎司の同僚ヴァーディーの「知られざる波乱万丈伝」

カテゴリ:ワールド

松澤浩三

2015年11月06日

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工場勤務を続けながらセミプロでプレーを続ける。

5部リーグのフリートウッド時代のヴァーディー。この11-12シーズンに36試合で31得点と大爆発し、シーズン終了後には当時2部のレスターに引き抜かれた。(C)Getty Images

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 シェフィールド・Wを放逐されたヴァーディーは03年、ストックブリッジ・パーク・スティール(当時7部)というセミプロクラブの勧誘を受ける。乗り気ではなかったが熱心に説得され、同クラブの下部組織でふたたびサッカーをはじめた。
 
 その後は、工場勤務を続けながらリザーブチーム、そしてトップチームへと昇格し、順調に階段を登っていった。
 
 当時の出場給は1試合30ポンド(約5100円)程度。それでも、サッカーで給料をもらった経験がなかったヴァーディーにとっては、大きな喜びだった。
 
 当時悩まされていたのは、下部リーグではお決まりのラフプレーだ。俊敏でテクニカルなヴァーディーを止めるために、敵DFは反則すれすれの強烈なタックルを仕掛けてきて、幾度となく削られた。
 
「レフェリーは殺人でも見過ごすんじゃないかってくらい許容範囲が広かったよ(苦笑)。両足を宙に浮かせて、膝の付近にタックルしたって許されるんだ。ボールのほうに近寄るのを避けようとさえ思ったよ」
 
 ストックブリッジ時代にはピッチ外で問題を起こしてもいる。地元シェフィールドで友人と夜の街へ繰り出した時のこと。難聴だったその友人が馬鹿にされたのが原因で他のグループと殴り合いの喧嘩になり、暴行容疑で逮捕されたのだ。
 
 執行猶予はついたものの有罪が確定し、6か月間、所在がすぐに分かるように足首に電子タグを装着させられた。
 
 当然、サッカーをしている時も取り外すことは許されなかった。一般的に、電子タグを着けられた人間は夜間の外出を制限される。彼も試合後には、すぐ帰宅しなければならなかった。
 
「アウェーの時は、60分間だけプレーして急いで家に帰らなきゃいけない試合もあった。たとえハンマーで叩いても壊れない電子タグだから、(ラフプレーが横行する下部リーグの)試合中はすね当て代わりになったけどね(笑)」
 
 ヴァーディーは、冗談交じりに当時をこう述壊する。
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