【今だから言える15年夏の超極秘話④】なぜ、ユーベはドラクスラーを獲り逃がしたのか?

カテゴリ:ワールド

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2015年09月25日

ハムシク獲得はソリアーノの去就次第だった。

ナポリにとってハムシクは、いわゆる「非売品」ではなかった。実際にデ・アウレンティス会長はユーベと交渉していた。(C)Getty Images

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 ハムシクについては移籍金2500万ユーロ(約35億円)+CBダニエレ・ルガーニの2年レンタルという条件をナポリに提示し、同クラブのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長と数回会って交渉を進めていた。デ・ラウレンティス会長も消極的ながらも交渉を拒まず、ユーベは最終的には獲得できるという感触を持っていたようだ。
 
 しかし、この移籍話を成立させるには、ナポリがハムシクの後釜を確保するのが大前提だった。ユーベはナポリがセリエA開幕前の早いタイミングで、サンプドリアのロベルト・ソリアーノを獲得するのを期待していた。
 
 ただ、当のソリアーノが、昨シーズンまで師事したシニシャ・ミハイロビッチの引きでミランに移籍できる可能性があったため、ナポリ行きを躊躇して話が進まない。
 
 そのうちにセリエA開幕戦でナポリがサッスオーロに敗れるというアクシデントがあり、ハムシクを手放せるような状況ではなくなってしまった。
 
 ユーベはさらにローマに対しても、ピャニッチとアレッサンドロ・フロレンツィをふたりセットで総額3500万ユーロというオファーを提示していた。
 
 だが、こちらはローマが交渉そのものに応じる姿勢を見せなかったため(ジェームズ・パロッタ会長が生え抜きのフロレンツィを手放すことに強い難色を示した)、オファーだけで立ち消えになっている。
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