【強豪校レポート】聖和学園|ドリブルスタイルのさらなる追求

カテゴリ:高校・ユース・その他

小林健志

2015年04月14日

加見監督「いろんな発想があるのがサッカーの楽しみ」

昨年度は右SBとして選手権にも出場した丹野裕太が今季のキャプテン。新チームではCBに入り、ドリブルで果敢な攻め上がりも見せる。

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 3年ぶり2回目の出場を果たした今冬の高校選手権では、徹底的にドリブルで相手を崩すスタイルを貫いて大きなインパクトを残した。今季は個人技を駆使したスタイルを突き詰めて、さらなる高みを狙う。4月11日に開幕したプリンスリーグ東北でも躍進が期待される聖和学園の現状と注目ポイントを、独自のスタイルを植え付けた加見成司監督へのショートインタビューと、今季のキーマンから紐解く。
 
――◆――◆――
 
■加見成司監督インタビュー
 
――今シーズンのチームは、どんな特徴を持っていますか?
 
「今年のチームは非常に個性が強いです。足下の技術の巧さはありますが、あとはそれをどう試合に活かせるか。まとまりがもう少し出てくれば面白いサッカーができると思っています。メンタル面を含めてもうひと回り成長して、(シーズンの)一番最後に勝負できれば良いですね」
 
――ドリブルにこだわる聖和学園のスタイルは変わりませんか?
 
「そこは変わりません。足下の技術をしっかり上げなければ、いろんな戦術に対応できません。ドリブルを否定しようとする人たちが多くいますが、私からすればドリブルでボールを取られようが、パスで取られようがミスはミスです。なぜパスで取られて怒られないで、ドリブルで取られて怒られるのか疑問です。発想を変えて、ドリブルをどう使えば良くなるのかを考えてもらいたいです。
 
 ドリブルをしている子に対して、『早く離せ、持ちすぎだ』という声をよく耳にしますが、持ちすぎとタメを作るのは全然違います。子どもの判断に対して我慢して見てあげられる人たちが増えてほしい。いろんな発想があるのがサッカーの楽しみですから」
 
――昨年末の宮城県新人大会ではベスト4に終わりました。
 
「あの時点での攻撃には厚みがなかったですね。個でしか決定機を作り出せなかったので、グループで決定機を作れるようになれば、相手にも脅威を与えられると思います。怪我人も戻ってきているので、誰が出てもいけるように春までにもうひとつレベルを上げたいです」
 
――この1年をどんなシーズンにしたいと考えていますか?
 
「昨年の代のおかげで今年もプリンスリーグで戦えますし、インターハイで悔しい思いをしたのも見ていますし、選手権に出て華やかな舞台で活躍した先輩たちの姿も見ています。1年でいろんな経験をさせてもらいましたが、それを継続する力を持たなければ次につながっていきません。そういう意味では、この1年はかなり重要になると思っています」

聖和学園に個人技重視のサッカーを植え付けた加見監督。「いろんな発想があるのがサッカーの楽しみ」と語る。

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